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晩ごはん作りの仕組みの見直し

昨日の夜は散々だった。
18時に帰宅後、晩ご飯作りに取り掛かった。先日頂いた北海道産の立派なアスパラを入れたエビチリ、豚塊肉を切って焼いて誰を絡めた豚丼、あとは残ったニラともやしでみそ汁と、残り物の干し大根の酢の物。余力があればトマトでも添えればいいだろう。エビチリは普段作らないので手間はかかるかもしれないけど、エビは既に下処理してあるし、調味液さえ作ればまあそんなに難しくもなさそう。あとは単に焼いたり煮たりするだけなので、労力的にそんなに大変ではない。そういう算段だった。

ところが蓋を開けてみると、ちょうど家に着いた頃ベビーカーで目覚めたニイのギャン泣きが止まらない。15時半におやつのミルクを飲んでいるので、空腹極まれりということでもないと思うけれど、まあとにかく泣いて泣いて泣き止まない。多少の抱っこなんかでどうにかなるわけでもない。せめて火を使う前の下ごしらえに野菜を切って、調味液を作ってから相手をしたい。ここが遅れるとイチの夕飯が遅れてしまう。と思っていたら、その調味液の入った計量カップをキッチンに倒してしまい、べたべたとする液体がキッチンを伝って引き出しの中、そして床まで滴っていく…。更に言うと、調味液にはなけなしの鶏がらスープの素を使っていたので、作り直しのためにはその代替品を考えなければならない。その間もニイの泣き叫ぶ声が響き渡っている。

あーーーーーーーもーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!

もしもまだエビに下味をつけていなかったら。
もしもまだアスパラを切っていなかったら。
晩ご飯は焼き餃子のみになっていたかもしれないし、なんならレトルトカレーになっていたかもしれない。怒りを通り越してもはや泣きたかった。私はただ晩ご飯を作りたいだけなのに、どうしてニイはほんの10分だけでも黙って待っていてくれないのか。赤ちゃんだから仕方ない。わかっている。わかってるけれど、限られた時間の中で思うように事が運ばないのは本当にストレスでたまらない。

そして結局、私は怒鳴る母になってしまった。

大声をあげると、0歳児でも一瞬シンとなる。勿論、3秒後には火をつけたように泣き叫ぶのだけれど。そしてそのそばでは、私のイライラを察しておとなしくTVを見ていたイチが身を小さくして耳をふさいでいる。完全に悪循環だ。

やってしまった、と思っても時すで遅し。そして一度した噴火は余韻を残す。
こぼした調味液をさっと拭いて、一旦ニイにミルクをあげて泣き止ませる。イチには、「大きい声出してごめんね、怖かったね。お母さんイライラしちゃって…」とフォローを入れる。これで収まってくれればよかったけれど、結局ミルクのあともニイは止まることなく泣き続けた。その泣き声を聞きながら、必死に晩ご飯を作る。イチの夕飯は大体18時半、遅くとも19時には始めたいのに、既に19時を過ぎていた。大慌てでフライパンをあおり、エビチリが完成。続いて肉を焼く。結局、夕飯ができたのは大遅刻の19時半だった。その間、怒りは何度も噴火し、そのたびにニイの泣き声は激しさを増し、イチは表情を硬くしていた。

その後、食べるのが遅いイチは20時半までかけて完食はしたものの、お風呂に入る時間が遅くなったことで、お風呂の後寝る前に遊んだり本を読む時間がなくなってしまった。「まだ寝たくない。もっと本を読みたい。」というイチに、「今日はお母さんが晩ご飯作るの遅くなったせいでごめんね、明日は一緒に読もうね。」とフォローしてなんとかベッドへ連行した。

昨日は散々だった、と冒頭に書いたけれど、昨日だけの話ではない。平日はほぼ毎日こんなかんじだ。だから、保育園のお迎えは本当に気が重い。そこからギャン泣きをBGMにタイムアタックが始まることがわかっているから。
ニイのギャン泣きを聞き続けることはとてもしんどい。とは言えこれはもうどうしようもない。ニイも0歳児なりに保育園で頑張って疲れているだろうし、いわゆる黄昏泣きというやつなのかもしれない。ミルクやおむつでどうにかなるような問題ではないし、赤ちゃんは泣くのが仕事みたいなもんなので、泣き止ませるという幻想はあきらめるしかない。
イチはある程度待てるから、後々フォローの時間をしっかり取れるなら待たせておいても問題ない。が、そのフォローの時間の確保が大問題だ。
なので、結局タイムアタックするしかない。

となると、打てる手としては、夕飯作りにかける時間を別のところに切り分けるしかない。
お惣菜を毎日買うのはコスト的にもしんどいし、そもそもスーパーに寄るのが面倒くさい。栄養の偏りも気になる。ナシじゃないけど、たまにくらいがちょうどいい。
ミールキットは以前少し試したけれど、味付けの調整がしにくいことや冷蔵庫で場所を取るのがネックになる。ナシじゃないけど、私にはあまり合わない。

そうすると、やっぱり調理家電に頼るのがベストな気がする。幸い、我が家にはホットクックとオーブンレンジがある。主菜はそこに任せる方向で考えよう。

ということで、今夜のメニューはオーブンでBBQチキン、グリル野菜。お味噌汁、ミニトマト。余力があれば大人の分は魚焼きグリルでカレイを焼く。
オーブン組は昼食後に下ごしらえして、あとはオーブンを予熱したら入れるだけの状態にしてある。これでたんぱく質も野菜もいっぺんにできる。その間にお味噌汁を作るだけなら、まあなんとか…なると思いたい。魚はグリルに入れればほったらかしている間に焼けるだろう。煮つけにする余力はない。

これで今夜は平穏に過ごしたい。
赤ちゃん相手に怒鳴り知らす自分が嫌だし、その後「お母さんが悪かったねごめんね」と5歳児をフォローするのもつらい。昨日思ったのだけど、「私が悪い」と言葉に出すのは結構メンタルに来るものがある。いや、実際声をあげて怖がらせたり、イチのタイムスケジュールを遅らせたのは食事が遅くなったからなんだけど、とは言えそれってほんとに全部私が悪いのか?とも思うわけで・・・

調整できることとできないことを並べて、その上で全部がうまく回る仕組みを見つけていくしかない。
まずはオーブンとホットクックのレパートリーでどこまでやっていけるか。そうこうしているうちにニイの2回食も始まるし、そもそもニイが成長してもっと目が離せなくなっていくだろうし。やりながら調整していくしかない。

毎日のことなので。
がんばりすぎず、がんばろう。そうこうしてたら、いつかはニイも泣かずに待てるようになって、食べれるものも増えていくはずだから。

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ともり あお | 燈青
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