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ご無沙汰しております、みちるです。
胃が痛くなることばかり起きます。
心安らかに過ごすためには、自分には対処することが出来ないほどの質量をもった問題を眼下に繰り広げて「どうしようもない……」と空を仰ぐのが一つの手でありますが、かえってぎりぎり自分で何とか出来てしまうような事柄に悩まされているような場合には案外こちらの方が気が滅入ってきます。
私は旅をしたい。遠くへ、遠くへと歩いていきたいのです。しかしこうも胃が痛くては中々かなわないということで、旅に出る力を養う方向で最近の生活を考えております。
(間奏)
音楽を聴く。私以外すべての地球人たちが日々スピッツを発見していた。しかし今は私だけが自転にあわせてスピッツを見つけているし、その間ずっと犬のイメージを纏わりつかせている。
本を読む。嘘、全然読んでいません。ので現在と進学後の研究対象について明日は神保町からサルベージを。
文章を書く。私にはやるべきことがあるのに、と思いながらいつも私以外の誰かが書けるものを書いてしまうから、こんなことはいつでもやめていい気がする。
連絡を返す。何を返しても角が立つLINEは「~」をつけて投げてみるが、どうにもならず全てが嫌になった。お世話になっている方が私の文言に刀剣乱舞のスタンプで返してくれる、少し気が楽になった。
映画を観る。この記事は一日遅れで更新しているので、本来であれば明日公開であるはずの一作、そしてそうじゃないもう一作を観た。もし自分の魂の現実的な表現が炎であったら、それは殆ど消えかけのアルコールランプの小冠である、そんなところに意地悪く染み渡るのでやはり彼は頼れる大人かもしれない。
音楽を聴く。変わった、私の長らく好きだったものがついさっき観終わったものと激しく(程度)静かに(様子)親和する。しかし気が付けばまたしても私はひとりの地平に立ち、何もかも、聴いている場合ではなかった。
ちょっと休憩します。
アルバイト先の女性客が川上未映子のなにかを読んでいて、タイトルまでは確認できなかったのですが何だろうなあ話してみたいなあと思っていたら、いつの間にかお帰りになっていました。残念。そんなお姉さんがわりとたっぷり肥えている青い箱を置いていかれたので、私が引き取らせて頂きました。
あまり馴染みのないものですが、巷に聞く「あいぶら」なるものだそう。かなり軽く、しかしいじめを疑うレベルで苦い……赤ちゃんなので中々敬遠したくなるような味わいです。しかしお姉さんがこの苦みを嬉々としてあるいは苦しみの中で受けいれていると考えると、私も、となる。
ああ。
蝋燭を吹き消して、寓話の怪物がやってくる。
ホラー映画のワンシーン、はやく夜明けがこないかと願う一秒はとても想像の一秒じゃない。その小道具はこう映してくれ、と祈りまじりにスクリーンを見つめて実際その通りになると気持ちがいい。気持ちがいいだけで評に直接関係してしまうのは皆の秘密なのだろうか、無論そう簡単な話でもないのだが。
ともかく、炎は何とか体勢をととのえられる程度の大いさを取り戻した。難を逃れたのは誰のおかげか……少なくとも、あなたではありません。
二回目の鑑賞はいつ叶うのだろうか。
またお手紙書きますね、大好きです。 みちる