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こんにちは、あかりです。先日、初めて劇団四季を観に行ってきました。作品のタイトルは『ゴーストアンドレディ』。新しい劇団四季のミュージカルで、浜松町にある四季劇場秋で今年の11月までの公演になります。今回はその感想について書こうと思うのですが、ネタバレには極力配慮しますが途中がっつりミュージカルの内容が入るので、これから観に行く方や四季に興味がある方は気を付けてください。できれば読まないことが一番だと思いますが、ネタバレが怖くない方はどうぞ。

 それと劇団四季観に行きたい方は、もし観に行くなら遅くても2か月前くらいからチケットの予約をしておくことをお勧めします。良い席を狙いたいならさらにそれよりも前から買っておかないと自由に選べなくなります。かくいう私も平日の昼間を狙ったにも関わらず、危うく狙った日に行けなくなるところだったのでチケットを買うのは早ければ早いほど良いです。あと、公演終了後の売店は文字通り黒山の人だかりなので、できれば公演前に買っておくことをお勧めします。

 『ゴーストアンドレディ』の舞台は19世紀のイギリス。主人公フローレンス・ナイチンゲール(以下フロー)は幽霊が見える特異体質のお嬢様。看護婦として人々の役に立ちたいと思っていましたが、家族から猛反対で死にたいと思うレベルで落ち込んでいました。フローは劇場に住みつく幽霊のグレイに殺してほしいと頼みに行きますがグレイはこれを拒否。しかし紆余曲折の末グレイは「絶望したら殺してやる」とフローに約束をします。

 フローは従軍看護婦としてクリミアの野戦病院に旅立ち、フローに憑りついているグレイもこれについていくことに。しかし、病院の衛生環境は最悪で食事も栄養が足りていない状況でした。フローをはじめとする看護婦は掃除、洗濯、食事の用意をして病院の環境を改善していき、その結果死者の数はぐっと減少しました。本国の新聞でもフローの働きぶりが取り上げられるようになり、「クリミアの天使」と呼ばれるようになります。ところがこれでハッピーエンドというわけにはいかず。フローが世間から評価される一方で、何もしなかった野戦病院の責任者ジョン・ホールはバッシングを食らい、自業自得なことを棚に上げてフローを憎むようになります。そこにつけこんだのが、幽霊のデオン・ド・ボーモン。ジョン・ホールに憑りついてフローを殺そうとしますが、それを知ったグレイが(死んでいますが)命を懸けてフローを守ろうとします。

 とまあこんな感じの内容なのですが、めちゃくちゃ面白かったです。戦争が舞台で割とシリアスな設定なのに所々コミカルなシーンがあって笑いが起きることもありましたが、真剣なシーンは舞台の緊張がこちらまで伝わってきて、空気のメリハリがすごかったです。

 あと、これは完全に私の趣味なのですが、(特大のネタバレが投下されます。ご注意ください)是非語らせてほしいのが敵サイドのデオンが男装の麗人だったんですよ!しかも生前は美しい騎士って設定のお強いお姉様な訳で。「何それ最高」以外の感想があるでしょうか?いや、ない。完全に私の「好き」の欲張りセット。この時点で推し確定ですが、舞台で剣を操る女優さんもお美しくて凛々しくて、それでいて敵陣営の悪そうな雰囲気がにじみ出ていてもう大好き。衣装も含めて最高で、女性っぽさも男性っぽさもあるデザインが良すぎて無理、好き。グレイとの殺陣のシーンも気合が入っててあまりのイケメンさに呼吸が止まりかけました。これが一目ぼれというやつでしょうか。けれども本人は女性扱いされることが地雷で、その設定も好き!ちょっとイラっと来てる言葉のトーンすらかっこいい。そもそも男性に口調を寄せているのがかっこいい!ビジュアルも設定も言葉遣いも圧倒的優勝。「好き」以外の単語が出てこなかったです。カーテンコールで手を振ってくれた時は心臓止まるかと思いました。カーテンコールのときのにっこにこの笑顔可愛すぎて心臓が破裂しなかったのが不思議なくらいです。勿論フローやグレイなど主人公周りの話の作りこみも丁寧で、演出も何もかもが最高でしたが、それはそれとしてデオン様がぶっ刺さり申し上げてやばかったです。ちょっと言語に影響が出始めるレベルで刺さりました。説得力ゼロなのを承知で言いますと、断じてデオン様以外眼中に無かったわけではありません。ちゃんと純粋にミュージカルを楽しんだ上でこの反応です。ただあんまりここで書くとネタバレになるので避けているだけです。デオン様だけは堪えきれず感情のままに書きましたが、これでも抑えた方なので許してください。

 さて、劇団四季の感想と言うよりはほぼ推しの感想のみとなってしまいましたが、今回はこの辺で。それではまた。