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圧倒的な得点力でWSLを牽引するカディジャ・ショウ :: P2W022 :: WSL Watch #122
アーカイブ的な意味合いもあるかも? って思って昨シーズンの終わりに気まぐれに量産体制に入ったけど、シーズン・オフにちょっと滞ってた'P2W = person to watch(注目したい人)'シリーズの第22弾はマンチェスター・シティのカディジャ・ショウ(Khadija Shaw)を。「あ、そういえばまだ取り上げてなかったっけ?」って思っちゃうくらいの存在っていうか、WSLを代表するストライカーで、もちろん、23/24シーズンの得点王なんで。
Congratulations to Bunny Shaw for winning the 2023/24 @BarclaysWSL Golden Boot! 💫 pic.twitter.com/x2woy0q4e4
— Manchester City (@ManCity) May 18, 2024
フィジカルとスキルとインテリジェンスを併せ持つ万能型ストライカー
プロフィール的な部分は後回しにして、とりあえず、カディジャ・ショウのざっくりとした印象を端的に言うなら、「強さと高さと上手さを高いレベルで兼ね備えてて、いろんなカタチで点が取れるスケールが大きな万能型ストライカー」って感じかな、とりあえず。
もうちょっと具体的に言うと、ポスト・プレイも裏抜けもできて、最終局面でボックス内のいるべき場所にいて、クロスに頭で合わせるのも足で合わせるのも上手くて、独力での突破とかパンチのあるミドル・シュートも持ってて、複数の得点パターンを持っていながら非保持ではプレッシングでもチームに貢献できるって感じで、現代サッカーで9番タイプのCFWに求められる要素を一通り兼ね備えてるって言っても過言じゃないんじゃないかな。シンプルに180cmを超えるサイズってだけでも脅威なのに、パワーもあって、実はけっこうスピードもあって、相手との駆け引きの上手さとか戦術理解度みたいなインテリジェンスもあって、相手選手の立場になると「わかっててもどうしようもない」って意味ではいわゆる'理不尽'系とも言えそう。個人的には、単にフィジカル頼りの選手じゃないって部分も実はものすごく大きな魅力だと思うけど。
WSLで得点王になったのは23/24シーズンが初めてで、シーズン終盤にケガで離脱しちゃったから出場試合数は18試合だったけど21得点決めてて、WSLの最多得点記録には1点及ばなかったけど、過去の得点王の中で1試合平均の数値も最高だったりして。しかも、マンチェスター・シティに加入した21/22シーズンはリーグ戦9得点だったけど、22/23シーズンは20得点で得点ランク2位だったし、WSLを代表するストライカーであり、世界屈指の点取り屋って言っていいはず。
今シーズンはまだ4得点なんだけど、ゴールはどれもカディジャ・ショウならではのゴールで。リヴァプール戦の決勝点の裏抜けして相手DFを押さえ込みながらニア上に叩き込んだ強烈なシュートも圧巻だったし、ゴール前に1人しかいない状態でクロスをヘディングで決めたリヴァプール戦の先制点もビックリしたし、グラウンダーのクロスをニアで上手く合わせて決めたブライトン&ホーヴ・アルビオン戦のゴールなんて典型的な9番のゴールって感じだったし、直近のクリスタル・パレス戦のヘディング・シュートもパワフルそのものだったし、今シーズンの4ゴールを観るだけでもいろんなパターンで点が取れるカディジャ・ショウの実力と得点力が存分に発揮されてる感じで。
▶︎ リヴァプール戦の決勝ゴールになったゴラッソ
A rocket from Bunny Shaw 🚀#BarclaysWSL @ManCityWomen pic.twitter.com/w3ayaXHztL
— Barclays Women's Super League (@BarclaysWSL) October 13, 2024
▶︎ リヴァプール戦の先制ゴールになったヘディング・シュート
Bunny Shaw heads home a brilliant cross from @lauren__hemp! 🤩#BarclaysWSL @ManCityWomen pic.twitter.com/uyGTh0fZgE
— Barclays Women's Super League (@BarclaysWSL) October 13, 2024
▶︎ ブライトン戦でのニアで上手く合わせたゴール
A perfect cross from Casparij and Shaw is there to tap it home!#BarclaysWSL @ManCityWomen pic.twitter.com/6xbCqBEwx6
— Barclays Women's Super League (@BarclaysWSL) September 29, 2024
▶︎ パレス戦でのパワフルなヘディング・シュート
Scorer turned provider!
— Barclays Women's Super League (@BarclaysWSL) November 3, 2024
A great cross from Park and Shaw finishes the move 🙌#BarclaysWSL @ManCityWomen pic.twitter.com/ST5Qkpt7HP
驚異的なペースでシティの歴代最多得点記録保持者に
プロフィール的な部分も押さえとくと、カディジャ・ショウはジャマイカ代表のFWでマンチェスター・シティでは背番号21を付けてて、愛称は'バニー(Bunny)'で現地のメディアとか実況なんかでも'バニー・ショウ'って呼ばれてることも多い。1997年1月生まれの27歳で、出身はジャマイカのスパニッシュ・タウン。13兄妹の末っ子で'バニー'って愛称はニンジンが好きだったことで幼少時に兄に付けられたんだとか。兄の影響で10歳でサッカーを始めて、13歳のときにU-15ジャマイカ代表に選出、大学生になる年齢のタイミングでアメリカの大学から奨学金付きでスカウトされて大学年代はイースタン・フロリダ・ステイト・カレッジとテネシー大学でプレイしたけど卒業後はNWSLのドラフトじゃなくヨーロッパでプレイすることを選んで、2019年からフランスのボルドーで2シーズン過ごした後、2021年からマンチェスター・シティでプレイしてるって経歴。前述の通り、22/23シーズンからは完全にマンチェスター・シティの一番の得点源で、23/24シーズンには得点王と最優秀選手になって、名実ともにWSLを代表するストライカーになったって感じ。ちなみに、今年の3月のマンチェスター・ダービーで決めたゴールでジョージア・スタンウェイ(Georgia Stanway)が持ってた記録を上回ってマンチェスター・シティの歴代最多得点者にもなったらしいだけど、ジョージア・スタンウェイが2015年から2022年までの間に186試合に出場して作った67得点って記録をカディジャ・ショウは3シーズン強の82試合で超えちゃったんだとか。
![](https://assets.st-note.com/img/1730165713-ygwK4sUvb8V5MPGJCdfErO9D.png?width=1200)
ジャマイカのサッカー界のアイコン的な存在
2015年から呼ばれてるジャマイカ代表としても42試合で55得点っていう驚異的なペースで得点を決めてて、男女を合わせた歴代最多得点記録更新中なんだとか。2019年にはカリブ海地域の国で初めてのFIFAウィメンズ・ワールドカップ出場の原動力になって、2大会連続出場を果たした2023年大会ではメンズ・チームも成し遂げたことがないジャマイカ史上初のノックアウト・ラウンド進出を果たしてたりするんで、男女を問わずジャマイカを代表するサッカー選手とも言えそう。
Proud! 👏🏿🙌🏿
— Official J.F.F (@jff_football) August 8, 2023
.#ReggaeGirlz #FIFAWomensWorldCup #FIFAWWC #COLJAM #BeyondGreatness #JFF_Football pic.twitter.com/rBmw1TP1Kv
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