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浜野が出場! チェルシーがゴッサムと対戦したPSMをチェック :: WSL Watch #096

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アーセナルがワシントン・スピリットと対戦したプレ・シーズン・マッチ(PSM)を振り返った"WSL Watch #095"に続いて、チェルシーがNY/NJゴッサムFCと対戦したPSMの振り返りを。YouTubeのクリップ機能を使うテストとして。

▶︎ スタメン:

▶︎ 見どころ:

23/24シーズンまで在籍したチェルシーからNY/NJゴッサムFCに移籍したジェス・カーター(Jess Carter)がいたり、ドイツ代表として出場したパリ・オリンピックで銅メダルを獲得したGKのAKBことアン・カトリン・バーガー(Ann-Katrin Berger)は元チェルシーだったりする。あと、イングランド代表DFのルーシー・ブロンズ(Lucy Bronze)とかフランス代表FWのサンディ・ボルティモア(Sandy Baltimore)のチェルシーでのデビュー戦に。もちろん、ソニア・ボンパストル(Sonia Bompastor)体制の初戦って意味でも注目だし。

▶︎ ハイライト映像:

▶︎ フルマッチ映像:

05:29- ▶︎ チェルシーのトランジションからの先制シーン

チェルシーの先制点が生まれた中盤での攻防のシーン。基本的には両チームともコンパクトな状態でミドル・サードでボールを奪い合う展開の中で、左サイドのハーフウェイ・ライン付近でボールを奪ったチェルシーが見事なパス・ワークから裏を取って相手陣に押し込むことに成功して、セカンド・ボールも拾いながら波状攻撃で攻め立てて、最終的にエリン・カスバート(Erin Cuthbert)の見事なスルーボールで裏に抜けたヨハンナ・リッティン・カネリード(Johanna Rytting Kaneryd)がシュートを決めたんだけど、一連の流れの中で実は何度かボールを失いかけてたりして、それでもすぐに奪い返すネガティヴ・トランジションの速さと激しさとか、攻撃に関わる人数の多さとか、狭いスペースでの上手さとか、ゴールに向かうアクションを繰り返すこととか、チェルシーらしさが存分に発揮されたシーンって言っていいんじゃないかな。

09:32- ▶︎ チェルシーのハイプレス

NY/NJゴッサムFCの低い位置からのビルドアップに対して、チェルシーがハイプレスでボールを奪ってからボックスまで侵入するシーン。4バックで保持するNY/NJゴッサムFCに対して、4-4-2で構えながら4-2-4みたいに変形しながら圧をあけてボールを奪って、一度ボールを戻して保持を安定させてから少し下りてきたローレン・ジェイムズ(Lauren James)からのスルーボールで裏にグーロ・ライテン(Guro Reiten)を走らせる見事な攻撃で、ギリギリのところで防がれてクロスまではいかなかったけど、易々とボックスに侵入しちゃうあたりはさすがチェルシーって感じ。

21:30- ▶︎ チェルシーの擬似カウンター

NY/NJゴッサムFCのハイプレスをチェルシーが見事に回避して擬似カウンター状態を作り出すシーン。シーズン中でコンディションも良さそうなNY/NJゴッサムFCとまだプレ・シーズンに入ったばかりのチェルシーだから、チェルシーのビルドアップが危なっかしいシーンもちょいちょいあるんだけど、それでもこうやって相手を自陣に引っ張りだして、ひっくり返してボックスに侵入してクロスまでもっていけるのはさすがって感じ。NY/NJゴッサムFCがかなりエネルギーを使ってプレスにくる(実際に惜しいところまで追い込めてる)から、チェルシーとしては最高のトレーニングになってる感じ。

38:37- ▶︎ チェルシーのプレス回避の失敗

チェルシーが自陣でボールを奪ったけど、NY/NJゴッサムFCのネガティヴ・トランジションに苦しめられて前進に失敗するシーン。この試合のNY/NJゴッサムFCの出足はけっこう鋭くて、特にNY/NJゴッサムFCが1点返した辺りの時間帯、前半の半ば以降はチェルシーがなかなか自陣から出れないシーンが多かったりもした。

63:24- ▶︎ 中盤でのトランジションの応酬からの浜野のボール奪取

中盤でのトランジションの応酬から浜野まいかが最終的にボールを奪ってファールを受けるシーン。後半に入ってどっちもメンバーを代えたせいか、互いになかなか保持が落ちつかない時間が続いてて。NY/NJゴッサムFCのFKから始まったシーンだけど、コンパクトな中盤での攻防でお互いにボールを失いながらすぐに奪い返しにいく展開で、非保持時4-4-2の2トップに入った浜野まいかが鋭く寄せてボールを奪って、そのまま抜け出そうとしてファールで止められたんだけど、チェルシーのトランジションの鋭さも出てたし、相手選手にイエロー・カードが出たことも含めて、浜野まいかの力強さが光ったプレイがだったかな、と。ちなみに、保持時は4-2-3-1の3の中央に入ってたのかな? アギー・ビーヴァー・ジョーンズ(Aggie Beever-Jones)と2トップのようにも見えたけど。

85:10- ▶︎ 後方からのビルドアップで前進して浜野のフィニッシュ

チェルシーの後方からのビルドアップで、ちょっと危なっかしい局面もありつつ最後はゴール正面からの浜野まいかのフィニッシュで終わったシーン。時間帯的にNY/NJゴッサムFCのプレスの強度が落ちてるって部分もありつつ、でも、チェルシーもメンバーがかなり代わってるって部分もありつつって感じはあるけど、それでもしっかりフィニッシュまでは持っていけてるし、浜野まいかへのパスが新加入のサンディ・ボルティモアの仕掛けからだったって点も含めて、すごくポジティヴな印象のプレイだったかな。ちなみに、浜野まいかのシュートをキャッチしたGKは途中から出場したのがドイツ代表GKのAKBことアン・カトリン・バーガー。

86:46- ▶︎ チェルシーの保持と浜野の動き

それほど目立ったシーンではないけど、コメンテーターがちょうど浜野まいかの動きを解説してた(っていうか、褒めてた)シーンなんで。基本的には相手のMFとDFのライン間でボールを引き出す動きと最終ラインとの駆け引きを何度も繰り返してる感じなんだけど、このシーンに限らず、攻守に頭が休むことなく動き続けてた印象。ちなみに、浜野まいかは後半の頭から起用されたんだけど、後半の早い時点でこのコメンテーターは注目の選手として浜野まいかの名前を挙げてて、浜野まいかが大会MVPを獲得した2022年のFIFA U20ウィメンズ・ワールドカップも観てたんだとか。

基本的には、チェルシーはプレ・シーズンに入ったばかりで最初のPSMだし、オリンピックに出てた選手の合流時期とかコンディションはバラバラだし、聞いたことのない若手も出てたりしたし、さらに言っちゃえばチェルシーは新監督だし、逆にNY/NJゴッサムFCはシーズン中(NWSLは春秋制で、今はサマー・ブレイク中だけどカップ戦なんかはやってる)で、でも、オリンピックに出てた選手はけっこういて、どっちもベスト・メンバーとは言えないメンバーでやった試合だっていう大前提はワシントン・スピリット対アーセナルと同じなんだけど、正直なところ、アーセナルよりはチェルシーのほうが仕上がりは早く見えたかな。もしかしたら、アーセナルのほうが試合時間が早くて暑そうだった影響もあったのかもしれないけど。もちろん、NY/NJゴッサムFCがけっこう元気よくプレスに来てたせいもあって、いかにもPSMって感じの自陣での保持の拙さとかはあったけど。あと、新戦力のサンディ・ボルティモアが躍動してたし、ソニア・ボンパストル新監督が浜野まいかをどういう選手って見てるのかって点とかも含めて、いろいろ見どころはあったかな。

"WSL Watch #091"でも書いた通り、今回のUSでもう1試合、アーセナルとのPSMが(日本時間で)8月26日に組まれてるんで、ライバルとの対戦ってことも含めて要注目かな、やっぱり。

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