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世界屈指の右SBと評されるルーシー・ブロンズ :: P2W021 :: WSL Watch #119
アーカイブ的な意味合いもあるかも? って思って昨シーズンの終わりに気まぐれに量産体制に入ったけど、シーズン・オフにちょっと滞ってた'P2W = person to watch(注目したい人)'シリーズの第21弾はチェルシーのルーシー・ブロンズ(Lucy Bronze)を。新シーズンから新たにWSLでプレイする選手でありWSLに戻ってきた選手でもあり、24/25シーズンの最注目プレイヤーの1人って言って間違いない存在だと思うし、始まったばかりの新シーズンのチェルシーでのプレイを観てもやっぱり存在感抜群なんで。あと、自分の記事のアクセス状況を見てみたら、このシリーズはわりと読まれてる感じがあったし。
Welcome home, @LucyBronze. 💙
— Chelsea FC Women (@ChelseaFCW) July 17, 2024
攻守にダイナミックなプレイが魅力の右SB
プロフィール的な部分は後回しにして、とりあえず、ルーシー・ブロンズのざっくりとした印象を端的に言うなら、「技術とアスリート能力だけじゃなく戦術理解度と安定感まで兼ね備えてて、多くのタイトルを獲得してきた世界屈指の右SB」って感じかな、とりあえず。
アーセナルのアメリカ代表DFのエミリー・フォックス(Emily Fox)を取り上げた"WSL Watch #063"で、「個人的にはバルセロナでプレイしてるイングランド代表DFのルーシー・ブロンズが現状ではナンバー1のSBかな? って思ったりしてるんだけど、ルーシー・ブロンズ並みにスケールの大きなSBになりそうなポテンシャルをエミリー・フォックスには感じてたりする」って書いたけど、今もその印象は変わってなくて、「ウィメンズ・フットボールで世界最高の右SBは誰だと思う?」って訊かれたらやっぱりルーシー・ブロンズって答えるかな。好きな右SBは他にも何人か思い浮かぶけど。
実際のプレイの話をすると、まずはSBに求められる要件を全方位的に高いレベルで満たしてるってことになるのかな。特に攻撃に特化してるとか守備に特化してるとかって感じじゃなく、攻守のバランスがすごくいいSBって感じで。
攻撃に関しては、90分間タッチライン際を上下動できる走力があって、右足のキックの種類が豊富で精度も高くて、パワーもあるから外のレーンからでもけっこう鋭いボールがボックスに入ってくる。アタッキング・サードでのプレイだけじゃなくて、低い位置でのビルドアップへの関与も上手で、内側のレーンに立ってビルドアップを助けたり(例えば、全然派手なプレイじゃないけど、"WSL Watch #099"の中でちょっと触れたビルドアップへの関与のシーンとか)、斜めのパスを差し込んだり、質的優位を持ったWGをサポートするのも上手だし。それでいて、高さと強さも持ってるから、逆サイドから攻めてるときにファーからボックスに飛び込んでヘディングでシュートしたり折り返したりってプレイも持ち味だったりするし、今シーズンも2節のクリスタル・パレス戦でさっそく決めてたけど、右ハーフスペース辺りのボックス外からパワフルなミドル・シュートも持ってるし。
Back in the #BarclaysWSL, back in the goals!@LucyBronze take a bow!pic.twitter.com/q0m9RSTU5d
— Barclays Women's Super League (@BarclaysWSL) September 27, 2024
守備に関しては、まず走力と強さがあって1v1の対応も粘り強くて、ギリギリのところで力強く対応できるし、逆サイドから攻められてるときの絞る動きも怠らないし競り合いも強いし。守備者としても普通にトップ・レベルって感じ。
クラブでも代表でも圧巻の実績
プロフィール的な部分も押さえとくと、ルーシー・ブロンズはイングランド代表SBで今シーズンからプレイしてるチェルシーでは背番号22番を付けてる。1991年10月生まれでベリック・アポン・ツイード出身らしいんだけど、ベリック・アポン・ツイードってどこだろ? って確認してみたら、地図で言うとイングランドの右上の端っていうか、イングランドの東側の海岸沿いでスコットランドとの国境ギリギリにある街、'タウン'って区分ではイングランドで最北のタウンらしくて、なかなか珍しい土地の出身らしい。しかも、父親がポルトガル人で母親がイングランド人で、バイリンガルとして育ったんだとか。ユース年代はサンダーランドに所属してたけど、高校卒業後にアメリカのノース・カロライナ大学チャペル・ヒル校に行ったり、リーズ・メトロポリタン大学でスポーツ科学を学んだりもしてたんだとか。その後、サンダーランドとかエヴァートンとかでプレイして、2013年と2014年にリヴァプールでリーグ連覇も経験してる。その後は、2015〜2017年はマンチェスター・シティ、2017〜2020年はフランスのリヨン、2020〜2022年はまたマンチェスター・シティ、2022〜2024年がバルセロナって感じの経歴で、マンチェスター・シティでリーグとFAカップとリーグ・カップ、リヨンとバルセロナでそれぞれ国内リーグと国内カップとUEFAウィメンズ・チャンピオンズリーグを優勝してるっていうものすごい経歴の持ち主、行く先々で穫れるタイトルは一通り勝ち取ってきた選手って言っていい感じ。
イングランド代表としても、2013年から10年以上呼ばれ続けててキャップ数も120を超えてるし、FIFAウィメンズ・ワールドカップで準優勝と3位が1回ずつ、UEFAウィメンズ・ユーロで優勝って感じの経歴なんで、贔屓目抜きにWSLとかイングランドとかだけじゃなく、近年のウィメンズ・フットボールを代表する右SB、もっと言っちゃえば、世界最高の右SBって言っていいと思ってるかな。
The Lionesses are almost #FIFAWWC ready! Get set for more moments like this Lucy Bronze 🚀#BeautifulMoments with @Xero pic.twitter.com/h8oZY4Su95
— FIFA Women's World Cup (@FIFAWWC) July 11, 2023
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