要約は30秒! キャリアコンサルタント面接試験対策
皆さんこんにちは。
前回主訴確認についてお話ししました。
主訴確認の3つのポイントは次の通りでした。
【主訴確認手順】
・沈黙は5〜10秒くらい待つ。
・相談の話が終わったか確認を入れる。→そうすることでタイミングがとれます。
・主訴の確認をすることを宣言する。
主訴の確認をすることを宣言したその後は要約です。
本日は要約について考えましょう。
主訴の確認は要約技法を使ってクライエントの話したことを要点をまとめて伝えます。
クライエントの話は長くなったり、話が飛んだり、整理されて話されていることはほとんどありませんから、コンサルタントがクライエントの相談理由を要領よくコンパクトにまとめて伝え返すことはとても重要です。
要約ポイントは、クライエントが話したキーワード、感情をあらわすことばを盛り込んで、来談理由(主訴)のエッセンスを伝えます。
要約の長さはおおむね30秒前後が適当です。
要約が終わったら、クライエントに要約に間違いがないか確認してください。
【具体例】
CC :では、今日のご相談は・・・
CC :・・・(要約)・・・迷って相談に来られた
CC:ということでよろしいですか?
コンサルタントの理解とクライエントの話にズレがなければ、クライエントは「その通りです」と答えるでしょう。
クライエントから要約の内容に同意する返事が確認できれば、次の場面に移ることになります。
一方、コンサルタントの要約を聞いたクライエントから「それは違います」と返されることがあります。
間違いやズレはあるものですから、あれば修正してあらためるだけです。
ここで間違った理解をしていたと焦ることはありません。
要約はクライエントの話を聞いたコンサルタントの内容理解の確認です。
間違っていなければそれで構いませんが、違っていれば、その箇所を修正して再度クライエントに確認してください。
大事なことはコンサルタントとして理解した内容、もちろん修正した内容も必ずクライエントに確認することです。
【要約の目的】
・クライエントの話を整理し伝え返してあげる。
・コンサルタントとクライエントの理解を一致させる。
要約に限りませんが、コンサルタントが理解したことをクライエントに伝えることで、コンサルタントとクライエントの理解にズレがあれば修正できます。
自分では理解できたと思っていても勝手な思い込みをしていたり、クライエントの気持ちの理解にズレがあることもあるものです。
コンサルタントからクライエント自身が相談に来た理由をコンサルタントの口から聞くことで相談の目的が整理され、明確になることで、次のステップ(どうやって解決しよう)に進むことができるようになります。
傾聴、主訴の確認が終わると次の段階に入っていきます。
要約は主訴の確認など、話の節目に使うと効果的です。
もうひとつ要約が力を発揮するときがあります。
何だかわかりますか?
それは沈黙の時です。
沈黙を打開し、クライアントの内省を促進します。
沈黙の応答は別の機会にお話しする予定です。
※一人で学べる面接対策教材(キャリアカウンセリング導入から終結までのすべての対話例に、詳細な技法、解説、困った時の一言収録)こちらの記事もご覧ください。