見出し画像

解剖学を好きになってください! 第30回

2020年12月23日

水曜日に解剖学を担当する渡辺です。

今日も運動器をコントロールする末梢神経の問題です。
筋の支配神経ですから、我々の仕事に直結する分野となります。
神経によっては、遠心性と求心性が混在したり、部分的に求心性のみになったり、その逆もあったりと複雑です。
国家試験でも出題される頻度が高い分野です!

画像1

ゴリラの大胸筋は立派ですね! 
ゴリラは力持ちで知られていますが、握力は400〜500㎏もあるそうです。人間とは比較にならない筋力の差ですね。
実験でも、チンパンジーと大学レベルのバスケットボール選手やプロの登山家の比較で簡単な重量物を持ち上げるテストを行ったところ、チンパンジーの圧勝だったそうです。人間は他の種の半分ほどの力しかだせなかったそうです。脳の進化と引き換えに運動能力は退化したようです。

それでは、問題の解答&解説です。

問題57.神経支配で正しいのはどれか。
1.浅胸筋は胸神経前枝に支配される。
2.側腹筋は腰神経叢の枝に支配される。
3.横隔膜は頚神経叢の枝に支配される。
4.深背筋第1層は脊髄神経後枝に支配される。


ここから先は

912字 / 5画像

柔整マガジン365+1

¥980 / 月 初月無料

各分野のspecialistが、柔道整復師の国家試験の問題をベースに、学びを提供する〝柔整マガジン〟毎日更新で、日々刺激を与え続けて行きま…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?