【韓ドラ】≪バス停のスケッチ≫ たとえば「智異山(チリサン)」
韓国ドラマには、<バス停>がよく登場します。
男女の出会いや別れ、ときに犯罪を練る秘密の場所になったりもします。
<自然環境保護>をテーマにした山岳ミステリードラマ「智異山(チリサン)~君へのシグナル」では、山の麓にある村の<バス停>で、主役の若い男女が出会うのですが、ここではまだ他人どうしですから、互いの身元など知らず、ひと言ふた言かわすだけで終わってしまいます。
でも、その結ばれそうもない偶然の出会いが、伏線となって、あとあとドラマに劇的な効果をもたらします。
韓国ドラマに出てくる<バス停>では、この「智異山(チリサン)」のワンシーンが好きです。
あたりはしんと静まり返り、背後の山から蟬の鳴き声が聞こえてくるだけで、風が吹けば乾いた路面から砂ぼこりが立ちそうな、むせかえるような暑気が感じられます。
不思議なのは、こんなへんぴな場所に、こんな立派な<バス停>がなぜ造られているのかという点です。
屋根があって、風防の透明プラスチック板まで付いています。
最初は、ドラマ撮影のために設営された<バス停>だろうと思ったのですが、韓国は秋になるとかなり冷え込むそうで、どうやら、紅葉シーズン目当ての登山客用に造られた本物を借用したようなのですが、定かではありません。
わがニッポンの<バス停>といえば、停留所の名前が記されただけの標識か、夜間に電気が灯されるちょっと上等な角型のもので、うちの近所には、風防やベンチなどはめったに設置されていません。
このような絵になる<バス停>が韓国ドラマには必ず出てくるので、いずれまたご紹介したいのですが、もし、もしも……韓国に行ける機会があったら、ソウルとか釜山とかの市中バスを利用して、<バス停事情>なるものを、この目で確かめたいと思っているのですが、金力・体力とも持ちますかどうか。