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【韓ドラ】≪バス停のスケッチ≫ たとえば「智異山(チリサン)」

韓国ドラマには、<バス停>がよく登場します。
 
男女の出会いや別れ、ときに犯罪を練る秘密の場所になったりもします。

韓国ドラマ「智異山(チリサン)~君へのシグナル」(2021年、チョン・ジヒョン、チュ・ジフン主演、スタジオドラゴン制作、全16話)

<自然環境保護>をテーマにした山岳ミステリードラマ「智異山(チリサン)~君へのシグナル」では、山の麓にある村の<バス停>で、主役の若い男女が出会うのですが、ここではまだ他人どうしですから、互いの身元など知らず、ひと言ふた言かわすだけで終わってしまいます。

実在する智異山(チリサン)はピクニック気分で楽しめるので人気だそうだが、当然のことながら悪天候になると遭難者が出るほど奥深い山で、そのため山岳パトロール隊員が活躍することになる。

でも、その結ばれそうもない偶然の出会いが、伏線となって、あとあとドラマに劇的な効果をもたらします。
 
韓国ドラマに出てくる<バス停>では、この「智異山(チリサン)」のワンシーンが好きです。
 
あたりはしんと静まり返り、背後の山から蟬の鳴き声が聞こえてくるだけで、風が吹けば乾いた路面から砂ぼこりが立ちそうな、むせかえるような暑気が感じられます。
 
不思議なのは、こんなへんぴな場所に、こんな立派な<バス停>がなぜ造られているのかという点です。
 
屋根があって、風防の透明プラスチック板まで付いています。
 
最初は、ドラマ撮影のために設営された<バス停>だろうと思ったのですが、韓国は秋になるとかなり冷え込むそうで、どうやら、紅葉シーズン目当ての登山客用に造られた本物を借用したようなのですが、定かではありません。
 
わがニッポンの<バス停>といえば、停留所の名前が記されただけの標識か、夜間に電気が灯されるちょっと上等な角型のもので、うちの近所には、風防やベンチなどはめったに設置されていません。
 
このような絵になる<バス停>が韓国ドラマには必ず出てくるので、いずれまたご紹介したいのですが、もし、もしも……韓国に行ける機会があったら、ソウルとか釜山とかの市中バスを利用して、<バス停事情>なるものを、この目で確かめたいと思っているのですが、金力・体力とも持ちますかどうか。


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