【韓国ドラマの[屋台]スケッチ】#1…「秘密の森」シーズン1
(↑トップ画像)これはニッポンの典型的な<屋台>を再現したもの。
(サントリー<プレミアムモルツ>のCMより)
アジアは<屋台>好き、とりわけ韓国は
ようやく秋めいてきました。
朝晩は長袖が必要になり、あちこちで虫の音が響くようになりました。
そこで、酒好きには<屋台>が恋しくなる季節――。
これまで、ニッポンのドラマや映画には、小さな<屋台>で憩うオジサンたちが、ひんぱんに登場してきました。
福岡の博多や土佐の高知では、<屋台>がずらりと軒を並べる“屋台街”がよく知られ、アジアや中東の国々にもにぎやかなスポットがたくさんあるようです。
でも、韓国ほど、ドラマに<屋台>が出てくる所はないように思います。
それだけ、韓国の人たちは、<屋台>が好きなのではないかと勝手に想像しています。
#1 「秘密の森」(シーズン1)
https://www.netflix.com/jp/title/80187302
韓国ドラマに夢中になったのは「トンイ」からですが、現代のミステリー劇では「自白」(イ・ジュノ主演、スタジオドラゴン制作、2019年)を皮切りに、「秘密の森」(スタジオドラゴン原案、2017年にシーズン1、2020年にシーズン2)が<ハンドラ沼>に引きずり込んでくれました。
なかでも、検察官ファン・シモク(チョ・スンウ)と強力班刑事ハン・ヨジン(ペ・ドゥナ)がひそかに情報を交換したり、犯罪の推理で白熱する<屋台>のシーンが大好きでした。
検察官(チョ・スンウ)は下戸(げこ)なので酒をすすめられても口にせず、自分勝手にうどんをすするだけで、刑事(ペ・ドゥナ)は仕方なくキムチを肴にひとり焼酎を飲んだり、ある時はノートを取り出して検察官の顔をスケッチしたり……その対照的な姿と名優ふたりの間合いが絶妙で、この場面は繰り返し観ても飽きません。
季節はソウルの肌寒い秋かそれとも極寒の冬か――<屋台>は冷風よけのビニールで覆われ、おでん鍋からは湯気が立ちのぼり、ドラマの性格もあって、ふたりには暖房がきいたカフェなどより、少し薄寒い屋台がよく似合うと思わせます。
――元気なら、いつか行ってみたい、韓国ドラマのなかの屋台、これから(不定期)シリーズで、ご案内してまいります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?