武道の呼吸法2
(補足説明-承前)
『氣をだす合氣道』藤平光一監修・丸山維敏著 氣の研究会出版部
呼吸動作 びくともしない姿勢で呼吸動作(植芝合気道でいう「呼吸法」)を行ってこそ、氣の修練といえるのである。(略)臍下の一点がポンプなら、両腕はホースである。そして指先の筒先から水がほとばしるように氣が出ている形である。(同書66頁)
『図解 合気道入門』寺田精之著 精晟会
呼吸投げ 合気道独特の呼吸力を発揮して、相手を投げるわざで、相手が真正面から向ってこようとする気を察しながら、それを自分の呼吸に合わせて相手と和し、相手の動きを利用して投げるわざである。(同書192頁)
『合気道教室』志々田文明・成山哲郎共著 大修館書店
統一力(呼吸力)鍛錬法 合気道諸流派の先生方がしばしば使用する特徴的な言葉に「呼吸力」があります。魅力的な響きをもっていますので強調されることも多いようですが、その解説を見ますと意外と単純です。(略)各先生方は合気道の技法と呼吸とを関連させて呼吸力を説かれていますから、詳細はそれぞれの師範について学ばねばわからないといえます。しかし、あえてその最大公約数を、熟慮を重ねて記されたと思われる諸解説から求めますと、それは統一力あるいは集中力ということになるでしょう。(同書66頁)(補足説明-続)