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武道の呼吸法4

(承前)武道における呼吸運動は、自然リズムを利用(活用)するとよい。例えば、太刀の扱い。剣の上げ下げは、肩の力を抜き静かに意気を吸い、内部の意気を全部ゆっくり斬り下げながら吐き出す。
この呼吸運動をする前に…
○手指・掌・足指・足裏を冷水で清めておく(汗を拭きとっておく)
○生命活力を体内に導き入れるため、腹式呼吸をしておく
○瞑想を30分やっておく
これにより、自然に体調が整い、病の改善も期待できる。慣れてくると、剣を用いず手刀で行ってもよい。手刀から自然エネルギーが出るようになる。
 
呼吸投げ-植芝合気道と大東流
植芝合気道で呼吸投げと称するものは…
正座して、両手を持たれる、左右に分け、右側に倒し、左手は胸に右手は手首を押さえる…というものだ。
これは、天地投の座法であって、呼吸とは全く関係ない。植芝合気道では天地投は立技だけで座法はなく、ここに呼吸投げとして登場している。これは言葉のみの呼吸投げであって、その実態は習っていないから知らないということだ。したがって、この呼吸投げに何かしらの呼吸法に関する説明を付加している師範がいたら、その師範は勝手な解釈をしていることがわかる。
大東流合気柔術における呼吸投げは、基本動作に入っている…
両袖を持たれた場合、呼吸(ハァーッ)をいれて腕を上げ、投げるのである。例えば、第23回演武大会で難波君が、第24回では山田君がやっている。
呼吸鍛錬法と呼吸投げとは違うものである。呼吸投げは相手にしっかり持たれた場合、呼吸を用いれば簡単に掛かるものである。(続)

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