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護身術のことⅢ

人は本能的に自己防衛をします。その一部を技術として「見える化」したものが護身術である、と言えます。

鶴山先生によると、護身術の主な効用は次のとおり、としています。
・健康管理(内臓が強化される)となる
・交通事故などに対する反射神経が養われ、回復力も大きくなる
・どんなに弱小でも相手の力を利用できる。
・機に応じ冷静に行動できるようになる
・気合と合気の効用は人生の指針ともなる
・気の弱い人も強くなれる
・やたらと暴力を振るう人もおとなしくなる
・腕力だけで世の中は通用しないことが分かる
これらを一言で言えば、武術(護身術)の稽古による肉体的・精神的効用ということでしょう。
ところで、鶴山先生は、幕末に発達した柔術は、①公開用、②健康管理(未病対策)用、③病気改善(整体)用、④精神的強化用等をねらったものであり、この考え方はスポーツにはないものである、としています。
なお、スポーツ庁が定める「第二期スポーツ基本計画」では、スポーツとは「身体を動かすという人間の本源的な欲求に応え、精神的充足をもたらすもの」と定義されています。

「日常生活の心得」という記事で、武術的観点から見た日常生活の実践心得を紹介ししていますので、ご参照ください。
なお、最も簡単で実用的な護身法は、「いざ」という時は、躊躇せずその場から脱出することです。心得といたしましょう。

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