御信用之手
大東流には、御信用之手という技法があります。
「御信用」とは「護身用」の誤りではないか、という誤字説を唱える方がいるそうです。
今では誰もが知っている「護身術」という用語は、鶴山先生によると、護身柔術(昭和5年発行)、柔道手引などで知られる竹田浅次郎先生が昭和初期に世間に初めて流布した言葉だそうです。
さて、御信用之手というのは、試合用の技のことを言います。試合・実戦に対して自己の技の活用に自信を持たせる、という語意なのです。真剣勝負必勝法の技という位置づけです。
具体的には、まず、省略技があります、入身転身と同時に当身を施して終了。また、2か条、3か条、四方投、入身投などにも、それぞれ固有の御信用之手があります。簡単かつ厳しく効果的な技ですが、基礎が入っていないとその本当の術理は理解できないので、奥義とされるのです。
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