姿勢について1
正しい姿勢」は、武士がそれを必要としたから意識され、周辺に広まった、といえます。とこで、すべて人力だった昔は、それぞれの仕事に適した姿勢があったハズです、それが健康に良いかどうかは考慮されていません。
武術に関していえば、今では本来目的がほぼないので、副次的効果に着目されているといえるのでしょう。
今回は、「姿勢について」と題する鶴山先生の論評です。(全4回)
さて、記事にもある楽な姿勢とは、どういうものでしょう。ヒトは二足歩行という無理な体勢を選択し発展しました。多関節で衝撃を吸収しながら、かつ、バランスを保つ、しかも体重の7%もある頭を上に配置していますから、体勢を維持するために相当な筋力を使っています。そうすると、ここから対処方法が見えてきます。まず、頭の重さを消す(=筋力で支えない)ことが大事です、骨格で頭を支えることで、頭を支える筋肉群が休まり、武術的にはその筋肉群を別の用途に使えます。脚や体幹も骨格を意識する、体軸を立てることで筋肉の負荷を軽減できます。こういった方法でいわゆる疲れない姿勢が実現できます。これは抜力につながり、陰の合気の会得に、陽の合気への活用に応用できるのです。
最近ACCで広池ヨガが人気があるようだ。古本屋で「驚くべき健康法 女性のためのヨガ(青春出版社 プレイブックス1975年)」を手に入れた。その中で54頁に「姿勢」について次のように書いてある。
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