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武道文化とは

21世紀に向けて企業文化(コーポレートカルチャー)に倣った武道文化を作るために準備工作していた鶴山先生のメモです。

21世紀までの間、あと15年現在の合気道界、大東流会は過渡期というか、まだら模様といった現象が東京を中心とした武道界に起きている。こんな時代の中で最も必要なものは、技術力、理論性、宣伝力の3点だと思う。私(鶴山先生)対植芝合気道、時宗一派の大東流との乱戦時代にある。私は技術力、理論性においては絶対的に優位だが、宣伝力については一歩も二歩も遅れをとっている。私の将来性を見抜いているK氏、S氏などは待ちきれなくてあせっている。一方、長野太郎など若手は未だ前に出るなという。私自身は大東流の戦略的な考え方から、先に情報を流すことは将来のマイナスになると読んでいる。植芝総本部は他の植芝系(塩田、富木、望月、砂泊等)に対し、組織力で対抗してきた。総本部という名の本家の組織を拡大することで賄ってきた。吉祥丸の手腕であろう。これからもこういった組織拡大化の傾向は続くのであろうか?企業でも商社でもマスメディア時代は終わって、企業文化の時代に入りつつあるという。コーポレートカルチャーのことである。例えば、なぜホンダでシビック(小さいボディで広い室内空間を実現した小型車で、かつ、高い環境性能を誇る当時のエコカーとして、世界中で人気を博した)が作れて、他の自動車メーカーで作れなかったのか、が問題になる。これは組織図を見たって、財務諸表を調べたって答えは出てこない。コーポレートカルチャーの差があったからである。これからの企業経営者は企業文化を作れるような存在じゃないといけない。合気武道でも同じである。会員(門人)が正しい方向にいくための企業(武道)文化、つまり上達につながる環境をつくり、価値観や考え方や行動方式を示すことだ。私の場合は、大東流の第一人者であり、植芝合気道、植芝系(塩田、富木、望月、砂泊等)合気道の技法は全部できる。更に現在では忘れ去られた皇武術もDr岡崎を通じてマスターしている。植芝合気とは何か、私ほど研究したものはいない。こういった研究から、武道文化を作れるよう準備工作をしているのが私なのである。

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