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好きな漫画を語ろう その011【音盤紀行】

作業中は動物のライブ配信映像をBGMにしています。
こんにちは。ハルさんです。
鳥の声とか聞いてると和みます( ˙꒳​˙  )
今回はこちらの作品です。

基本情報

  • タイトル :音盤紀行

  • 作者   :毛塚了一郎

  • 巻数   :既刊1巻(2022年5月20日現在)

  • ジャンル :音楽、ヒューマンドラマ

音盤紀行

紹介

レコード、音楽をテーマにオムニバス形式で様々な世界を描いた作品
時代や国境を越えてアナログレコードに関する人の想いが語られる。
レコードは世代では無いのですが、それでもなんだかいいなぁと思ってしまう様な心が豊かになる感覚が好きです。


おすすめポイント

追走レコード
なくなった祖父の遺物を整理しているとたくさんのレコードが出てきます。
残しても仕方がないと処分することになるのですが、そこに自分の名前とともに一枚の謎のレコードがありました。
謎のレコードの正体やなぜ自分の名前が書いてあるのか。
探っていくうちにひとつの真実にたどり着きます。
一枚のレコードに隠された祖父の想い、それを探すことによって変わっていく主人公の人生
少しワクワクしてきませんか?

密盤屋の夜
70年代のソ連では外国の音楽や芸術は禁止されていました。
禁制品のレコード密輸が発覚したら当局に連行されてしまう時代です。
そんな世界でも自分の好きな音楽が聴きたい。好きなレコードを買いたい。そんな思いを抱えながら人々はラジオの海賊放送に耳を傾け、音楽を聴いていました。
ある日その希望のラジオ放送さえなくなってしまいます。
主人公は危険を犯してでも一枚のレコードが欲しくなり…
今では当たり前に享受できる文化も時代が許さなかった時があるのだと思い知らされるお話です。

オムニバス形式だけど…?
基本的に1話完結のオムニバス形式ですが、お話ごとにリンクしている要素も多々あり、時代を越えて国境を越えても音楽は続いていくんだなと感じさせられます。
1枚のレコードにどれだけの歴史が詰まっているのか、思いを馳せてみると新たな世界が見えるかもしれません。

描き込みの密
表紙のイラストからも伺えますが、レコード店の細かい小道具、きれいな街並み、スラムの喧騒、海の嵐など様々なシチュエーションにおいて絵の描き込みが素晴らしく綺麗です。
キャラクターやセリフだけでなく、背景にも注目して読み進めていくとまた違った感想が浮かんでくるかもしれません。

最後に

音盤紀行はレコードをテーマとしたお話が語られますが、音楽に疎い私でも十分に楽しむことができました。
現在1巻ですのですぐに追いつくことができるところもよいと思います。

音楽に興味を持つきっかけになるかもしれないこの一冊、読んでみてはいかがでしょうか。
好きな漫画を語ろう その011【音盤紀行】でした。