見出し画像

合宿文化がメンバーシップを育む。効率化の中で省いてはいけないもの。#86

私は、日頃からチーム内のリレーションシップを高めていこうと意識していますが( #ただのおしゃべり )、現代の大きな流れとしては無駄なコミュニケーションがどんどん省かれて、目標まで最短距離で目指そうというもの。

今回、確かにそうだよなと思わされたのはこちらの記事です。 #木下斉 さん
まずはご覧ください。

で、今回お伝えしたいことはやっぱり合宿だ!ということです。 #急に合宿って #古臭いとか言わないで

そう思わされた背景には、前職場のヒストリーにあります。活動を立ち上げた当時はまだ人数も多くなく、お互いがお互いの顔と名前が一致している状態です。立ち上げ間もなく、日々課題だらけ。話し合いの毎日だったそうです。しかも、手段をどうするかということではなく、どうありたいのか(being)とか、どのようなことを考えているのかという価値観の部分を話し合っていました。しかも、月に一度は合宿をして泊まり込みで語らう。この熱量が最高だなと思っていました。ですが、時代の流れとともにその機会もどんどん薄れてしまい、今は皆無となりました。

とてもざっくりとした流れでお伝えしましたが、それを受けて合宿が必要だと思う理由をこのあと考えていきます。


▽業務で流れる時間を止めて、がっつり語る

合宿の機会をなくした理由の一つに、時間を取れなくなってしまったということがあります。日々の業務量が増えてしまったことに加えて、社員にも家族ができ、家を空けることが現実的に難しくなってしまいました。社員の家族の事情は一部は仕方がないことだと思いますが、業務過多を理由に合宿をしなくなってしまうというのはもったいなかったなと。しかも一度足を止めてしまったら、これまで築いてきた合宿文化そのものが薄れていってしまい、再開することが難しくなってしまいます。

福祉業界は昔から(今も)アナログ主義。手書き文化は今も残っているし(読めない字の人もいる)、紙で保存するものも多いです。紙に穴あけパンチで穴を開けて、ファイリングする。ファイルにもラベリングする。そういった手間を一つ一つ重ねています。利用者の経過記録も手書き。行政に提出する(監査資料として保管しておかないといけないものも含め)ものも紙ベース。PCで入力してもわざわざ紙ベースで保管です。あとは、メールやチャットツールが登場してからも基本は電話主義。相手の時間も奪ってしまうダブルパンチです。

こうしたことを一つ一つ積み上げていくと、やるべきことに対するリソースはパンパンになってしまうのは分かりますよね…目を向けるべきはここだろうと思います。

電話一つとってもですが、大事なことは電話で!とか。相手に失礼という声もありますが、それはそういう時代のもの。ビジネスツールも時代とともに変えていく必要があります。また、メールで伝えるには文章化しなくてはなりませんから、それをやらないというのは単に伝えたいことの言語化から目を背けているだけだなと思います。

そんなこんなで合宿なんてやる暇ない!ということなんですが、合宿で得られる効能は大きいだろうというところ。日々の業務で流れて行ってしまう時間を強制ストップして時間を確保。ただただ話し合うことだけができる時間として、しっかりとスケジュールを切っていくことは会社としても投資になります。長い目で見ていく必要がありますが…

▽寝食をともにして相手を知る

合宿の良い点は、時間を止めて話ができることだけではありません。一緒に働く人がどのような人なのか分かっていることは、日頃のコミュニケーションの取りやすさにもつながり、社内の雰囲気も良好になります。

合宿は、ただの飲み会とは異なり寝食をともにします。全体で語る時間もあるし、食事をしながら、お風呂に入りながら、語り切れなかったことを埋め合わせていくこともできます。多くの社員と話すことができ、相手のことを一人ひとり理解していくことができます。飲み会だとどうしても全体での話になりがちですが、全体と個別の両方の時間を取れるというのはやっぱり時間を気にせず語れる合宿の魅力。

そして、同じ釜の飯を食うということ、一緒にお風呂に入ることなど、一つ屋根の下で行動をともにするということは、ずっとずっと言われてきているように、潜在意識下ではありますが仲間意識が芽生えていきます。同僚というよりも同志というような。そういった効能があると思うのです。

▽話し合うのは日頃の業務ではなく価値観の話

合宿で話し合うべきは、普段の業務のことではありません。それを話し始めてしまうと、愚痴や不満があふれ出てきて逆効果。合宿の目的をどこに定めるのかにもよりますが、会社の理念を基にどのような活動を展開していくのか。そのためにどのような考えを持ち、どのように在りたいのかという価値観の部分を話し合うのが効果的です。 #普段からそういう話ができたら最高

業務は会社の事業遂行上やらなくてはならないことですが、仕事は自ら課題を捉えて解決のために仕組みを作っていくことだと思っています。だから、同じ組織にいる人同士がどのようなことに課題感を抱き、そのアプローチ方法をどのように考えるのか。どのようなスタンスを持っているのか。そういうことを分かち合う時間として合宿が機能したら、日々のコミュニケーションも促進し、かつ、相手を分かったうえで建設的な議論が日頃からできるのではないかなと思います。


効率化だ!と言われて久しいですが、その勢いと流れの中で省かれていってしまったものが少なからずあります。時間を止めて語らうこともその一つ。日頃の業務の中で十分にコミュニケーションの時間が取れているのはベストなのですが、そうもいかない現実もあり…

いきなり合宿だ!といって始められるのかは疑問が残りますが、そういう文化があるところは廃れさせてはいけないだろうと思います。また、うちの会社は合宿があるという文化形成をしていくのは重要です。”そういうものだよね”という文化ができていると、導入しやすいですからね。

おしゃべり大好きな筆者ですが、おしゃべりではなく必要なコミュニケーションを重ねることを意識しながら、活動しています。
先日、屋外イベントの運営ボランティアのリーダーを務めてきましたが、その中で意識したこととその結果についてまとめていきたいと思います。
次回もぜひご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。ゆうちゃんでした。


いいなと思ったら応援しよう!

ゆうちゃん
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートは発信者としての学びのために使わせていただきます!