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#ふとまに 十四

#ふとまに  十四

熟(あ)の尽(つ)るに
位(くらゐ)も業(わさ)も
譲(ゆつ)るとは
知るも知らぬも
定(さた)めつるかな

*意訳
人生もいよいよ成熟が満ちると、
おのれの地位や職務
次の者へ譲ることとなるが、
それを自覚しているひとにも、
そうでないひとにも、
定められている理(ことわり)なのである。

*十楽註
この世で大いに成功して、高い地位に昇り、業績を成したひとでも、その名誉や財産を、あの世へ持って行くことは叶いません。

いずれにせよ、一切の誉れも富も、全て後継者に譲らなくてはならない道理を自覚するべしと、要は、諸行無常の真理を淡々と説いているうたと言えるでしょう。

そして、暗に、我欲に溺れる生き様の虚しさをも、また。

【参考資料】
①ふとまに解読ガイド
https://gejirin.com/futomani.html

②ホツマふとまにカード128
ふとまに百二十八(ももふそや)歌