ふとまに 三十八
#ふとまに 三十八
*語意
【陽陰】あわ あめ
天地 実存 陽陰 男性原理/女性原理 意識原理/物質原理 陽と陰の調和
【陽陰の起り】あわのおこり
私たちが実存し認識する宇宙(あめのゑな)の創生 陽陰の発生 陽と陰の分離
【陽陰の枝】あめのゑな
大宇宙の根源=高天の原(たかまのはら)から分派した実存宇宙 陽陰からの派生 私たちが実存し認識する宇宙
☆資料① 『ほつまつたゑ』の宇宙概念[クリックで拡大]
(クニタマ=私たちの地球です)
【陽陰歌】あわうた
天地・陽陰の概念を表す歌 言葉の乱れを正して発声発音を直す訓練にも用いられる 陽陰を和合する歌 調和する歌
【声直ぎ】こえすき
言葉の発声発音を正すこと
【親む】しつむ
親しむ 取りまとめる 調える 直す
【砕す】くたす
砕く 縮小する 果てさす
【文】ふみ
伝承 言い伝え 教え 書物
【赴く】おもむく
中心にある 進む 進展する
*意訳
"文に向く(ふにむく)”とは、私たちが実存する宇宙の天地開闢プロセスを表現している『あわうた』を学び、併せて言葉の正しい発声発音を訓練することを通じて、この"言霊の集合体"に親しみ、噛み砕いて理解を深めることであり、このようにして、伝承・言い伝え・教えといった事柄に興味・関心の中心が集約されてゆくのです。
*十楽註
一言で表すなら、この”ふとまに三十八”は、いわゆる学問について述べている”うた”であると解釈できると思います。
ここで登場する『あわうた』とは、ヲシテ文献(ヲシテ文字)を学ぶにあたっての"基本中の基本"です。そもそも『ほつまつたゑ』の始めの部分(天の巻・壱 きつのなとほむしさるあや[東西の名と蝕虫去る文])の中で
……との記述があり、『あわうた』は、その当時、人びとが言葉を正しく発声発音するための訓練教材の役割を果たしていたと考えられます。言うなれば、ヲシテ文字は発音記号に相当すると思われ、おそらく地球由来。いっぽう、カタカムナ文字は、もしかすると地球外にルーツがあって、異星人にも読める種族がいるような気がします。
☆資料② 『あわうた(ヲシテ文字)』
☆資料③ 『あわうた(ひらがな)』
驚くべきことに、この『あわうた』では、構成する四十八音それぞれが持つ”発音振動=言霊”が連続することによって、私たちが実存し、私たちが認識し得る宇宙(あめのゑな)の創生原初から完結までの物理化学的プロセスが、シンプルに過不足なく表現されていると言われています(資料④と⑤を対照してイメージを捉えてください)。
すなわち『あわうた』は、いにしえの国語と理科のテキストであると申せましょう。
☆資料④ ヲシテ文字一覧表(物理化学的概念)[クリックで拡大]
☆資料⑤ ヲシテ文字一覧表(発音)[クリックで拡大]