![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59132316/rectangle_large_type_2_48577a68dda7975815a049080d325abf.jpg?width=1200)
#ふとまに 九十二
#ふとまに 九十二
*読みくだし
・
をのそのは
やけてあわたの
とりえあり
みつとりえねは
そののもえくさ
・
・
*書きくだし
・
峰の園は
焼けて粟田の
取り柄あり
水 取り得ねば
繁の萌え草
*意訳
高地の耕作地は
土地が渇いても粟の畑としてなら
使い道があります
しかし全く取水ができないと
伸びた雑草が生い茂ってしまいます
*十楽註
このうたも、『掛け言葉』を巧みに用いているところが特徴的です。
渇きがちな土地も
①『粟=鳥の餌[とりえ]』の畑として
②『使い道(取り柄[とりえ])』があるが、
③『取水ができない(水を取り得[とりえ]ない)』と、雑草だらけになる。
まるで、江戸期の都々逸(どどいつ)の語呂合わせのようで、小粋な風情をも感じます。
ちなみに、[とりえ]は[とりゐ]=『鳥居⛩』に通じ、惟神の道では大切な言霊(ことたま)のひとつです。
【参考資料】
①ふとまに解読ガイド
https://gejirin.com/futomani.html
②ホツマふとまにカード128
ふとまに百二十八(ももふそや)歌