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新しいシングルのこと
先日、"Letter to Sing"というタイトルのシングルをリリースした。
曲を解説する行為は、創り手にとって恥ずべき行為である、という言説は確かに存在する。
そもそも言語では"足りない"から音にするわけで、それをまた不足した言語で再定義し直すことは、無限の監獄に自ら創作物を招き入れることと同義であり、そのループに即すれば確かに凝縮されていく思想もあろうが、たいていの場合は密度に耐えきれず主体が弾き出され監獄は誰も近寄ることすらできない廃墟と化す。恐らくたいていの場合は。
だがわたしは10数年の音との付き合いと、数年の言語との付き合いを経て、今、
"音が完全に言語によって解体されることはない"という絶望、と同時に甘美な諦念を手にしている。
そのことを踏まえて、ここに、自分のためにノートを残しておく。
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