魔獣軍師ジェネラルリオン 第4話
毎日新聞やテレビを賑わす話題、下世話な話から眉唾もの、様々な知識人ぶったタレントが我が物顔で物申している。
『ふむ、やはり人間というものは愚かよのう』
我の名はデカラビア
我は今まさに、この愚鈍な世界において、命が尽きようとしていた。
『もういろいろな本と一緒に我も廃棄されてしまうのだろう。なぜ我は本に取り憑いてしまったのか。』
おじいちゃんが死んだ、なんでこんな二束三文の本ばかり
なんとまぁ人間はなんと目先の欲に忠実なのか。汚かろうが綺麗だろうが、本は心と頭を豊かにしてくれる。
我は悪魔界の書物はほぼ読み漁った。それらの本は『価値がない』とは決して思わなかったがのう。
「なんだこの本」
『ん?なんだ小僧。我に興味があるのか?』
「え?本がしゃべった…?」
『ほっほ、我の名はデカラビア。力がほしいか?』
「ちか…ら?」
『うむ、なんでもできる力だ…しかしな、この力を小僧に渡すと、我は消えるだろう』
「そうなのか…あぁ…やっぱり欲しいな。なんたって俺のじいちゃんは凄いんだ。俺もじいちゃんみたいなーーー」
魔術軍師ジェネラルリオン 第4話
YOUNG ATTACK/1
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