魔獣軍師ジェネラルリオン 第3話

第3話 スコール・オブ・デッド/2

暗闇に包まれた部屋。雷が鳴り響く中、悪夢にうなされる男

「うぅ……兄さん……父さん…あぁ…ぐうぅ!」
ばっと起き上がると辺りを確認した

「よう....また、うなされてたぜ、相棒……だんだん苦しいのが増えてるんじゃないか?」
暗闇から現れた悪魔はアモン、この男の相棒だ

「大丈夫…僕は…」
ガチャとドアがあき、ドクロの仮面の男が入ってきた

「アモン…アスモデウスがまた動き出したようだ、行ってくれるな?」
「でもよ、バルバトス様……こいつ体が…」
ベッドから立ち上がりアモンを制した男

「僕もアモンも行けるよ、バルバトスさん…」
「そうか、ならば早く向かうように…秋輔…無理はするなよ」
頷く男…秋輔、マントを羽織って部屋から出ていった

「私も追いかけるか……そろそろ帰らないとな…」
バルバトスと呼ばれたドクロの仮面の悪魔は下げていたロケットを開き、写真を見て呟いていた

「待っていろ、クルミ…もう少しだからな……」



夕方、前に奴らと出会った店に行ってみた
「んー、やっぱ入れねぇか…」
店には規制線が張られ、警察が立っていた
すると中から皐月が出てきた

「あれ、あなた?どうしたの?」
「いや、なんか分かったかなと思ってよ…依頼者が目の前で死んだんだからな」
「………あなた………おほん…獅子神宿伍、重要参考人として、ご同行ください!」

「えええ!うそぉ!!いや、皐月よ、これな、これにはふかぁい訳があるんだよ!」
「続きは署で聞くから…なんなのよ……」
事情を知らない皐月はゲンナリしながら、宿伍を連れて警察署へ戻ったのであった。


ーーーーー目の前にはかつ丼、そしてライトで顔をあぶられ、机をドンッとたたかれる。

「昭和か!!なんだよ、話ちゃんと聞けよ!」

「私のおごりで、かつ丼が食べられると思って...素直に吐いたほうが、いいわよ、あなた...」

いくら俺が無実と言っても、呆れられてしまっている。

「あのな、俺はもともと依頼で死んだ戸隠から『店の中に幽霊がいる』ってんで見に行ってたの!あと、殺したのは、悪魔!俺じゃねぇっての」

「悪魔なんて非常識なことを...」

「嘘じゃねぇって!!もー!おやっさん呼んでよ...」


要求が通り、おやっさんが元エクソシストであること

ソロモンという敵と戦ってる最中であること

「あとこれは俺の調査でわかったんだが...死んだ戸隠がBARの元シンガーであるCrea(クレア)を襲って、自殺に追いやっていたことがわかった...」

「ちょちょちょちょちょ!!俺それ聞いてない!ってことは...」

「そういうことだ。犯人はそのCreaの幽霊と同化した悪魔、イポスだ」

「ちょっとまってよ、おじさん...え、悪魔とか意味わかんないんだけど?」

そう、皐月はおやっさん、神代さんの姪にあたるのだ。

「戸隠の件はこいつは犯人じゃない。任意だろ?さ、帰るぞ、宿伍」

「お、おう...悪い、皐月、今度なんかあったら手伝うから、な、すまん!」

そういうと引き留める皐月を置いて、おやっさんと俺は足早に例のBARに向かった。


「秋輔、いたな」

「あぁ、アモン...じゃぁ行こうか」


ーーーーー次回 スコール・オブ・デッド/3

よろしければサポートお願いします! がんばります!