さくらのこと
19節
相変わらず桜はふわふわと
空気と一緒になるように浮いていた。
私は今迄とは別人なように
仕事をするようになっていた。
自分がやる気になれば
伸びていく数値に親心みたいな物が芽生え、
のめりこんでいた。
人間関係も良好で
取引先ともうまくやっていた。
もちろん。
雪虫さんとも。
この頃に気付いた。
雪虫さんは何故か
奥様の話をしない。
既婚男性のほとんどが聞いてもないのに
奥さんの話をするイメージがある。
いないのか。。。
いや。いるよね。。
この花占いのような
ガチャガチャのような
チャップリンをずっと繰り返していた。
そろそろ。この小説の題名を
「チャップリン」にすべきなことは
筆者が一番分かっているので言わないでくれ。。