【深淵 第二版】を遊ぶ②。TRPG.2024.②
2/11(日)の【幻界堂】TRPGクローズコンベンションで、
『深淵 第二版』のGMをしました。
※【深淵】は運命をテーマにした剣と魔法のダークファンタジーです。
12と一つの神々と100を超える個性豊な魔族、その眷属たる魔獣や力を宿した魔剣、更にドラゴン(龍)・巨人・妖精騎士などといった異形の者達が溢れる世界が舞台となります。
苛烈な世界で、時に運命に立ち向かい、時に翻弄される人々が生み出す叙事詩を描くTRPGです。
※運命カードとダイスを使った独特の判定や、運命カードと連動した100を超える運命の数々が物語を盛り上げます。
◆【エルドラド叙事詩】『漆黒の便り』
シナリオはオリジナルの『漆黒の便り』を回しました。
白銀の聖騎士【ゼイン・ロークス】がハジの荒野に創ろうとしている理想郷『エルドラド』を舞台としたお話しを【エルドラド叙事詩シリーズ】として、幾つか創っているのですが、その一つとして【伝書使】がお話のキーになり、『エルドラド』を取り巻く各国や権力者、商人や怪しい秘密結社達の駆け引きや暗躍に巻き込まれて行く物語です。
◆運命に導かれし登場人物
毎回の如く『運命カード』が与える【運命】は、登場人物を叙事詩に残る様な物語の主人公に変えて行きます。
今回選ばれたテンプレートは、
【伝書使】【騎士】【傭兵】の3種。
【伝書使】:ジャック
・漆黒の巨馬を駆る、若いが腕の立つ伝書士。
・普段は手紙の配達をしているが、時には戦場での伝令や貴族の重要書類を運ぶ事もある。
・黒魔に家族を殺された際に、魔族である『馬の王サーボロ』と契約し、更に『時の幻視』を身に着け、黒魔への復讐の機会を伺っている。
【騎士】:ハロルド・シューリンガー
・辺境の豪族に使える屈強な騎士であったが、妖精騎士の導きに従い、人々を助ける事を続ける内に『黄金の騎士』と呼ばれる様になる。
・聖騎士ゼイン・ロークスに感銘を受け、共にエルドラドを理想郷に近づけるべく、日々奮闘している。
・伝書士のジャックや、傭兵のソルトとは戦友であり、二人にとっても面倒見の良い頼れる聖騎士である。
【傭兵】:ソルト
・ダリンゴースで名を馳せる『貴族殺しの傭兵団』の団長。
・その正体は、元ギュラニン党の暗殺者である。
・暗殺者を辞め、新しい生活を始めた彼の町を黒魔が襲い、再び故郷を失う事となる。
・高い戦闘力で傭兵として成り上がり、気の合う部下達も出来た彼の元に、豪商から不審な依頼が舞い込む。
内容は、腕利きの伝書士の抹殺と、新しい都市の偵察であった…
セッションの感想と反省
《感想》
・理想国家『エルドラド』建国を舞台とした二つ目のシナリオ。
前作よ陰謀や命のやり取りが有る分、緊張感のあるセションになったと思います。
個人的には『振り向けば【死】』位、緊張感の有るシナリオが好きですが、物語のドラマ性は感情や状況の緩急が生み出すモノでも有るので、その辺りを今後はもっと突き詰めて行ければ思いました。
・【伝書使】【騎士】【傭兵】という、ファンタジーでは王道の組み合わせですが、運命カードの導きも有り、個性的な過去を持ったキャラ達になりました。
キャラメイク時の運命カードによって、様々な設定が追加される深淵では、GMが事前に決めておく設定の重さを、どの位にするかで悩む事が多くあります。
深淵の醍醐味でもある、設定が増える楽しみを活かしつつ、物語への没入感を上げられる様なキャラクター設定をもっと考えたいと思いました。
《反省》
・初心者対応を意識し過ぎて、物語自体が軽くなってしまった様に感じる。
・世界観の魅力を伝える為にも、深淵独自の世界設定をもっと積極的に物語に入れて行った方が、世界の広がりを表現出来る様に感じた。
・物語の複雑さは描写や丁寧な説明、サポートのNPCを駆使すればそれ程の障害にはならないだろうから、気兼ねなく好きな物語を作ろうと思う。
◆最後に
今年二回目の深淵を楽しく遊ばせて頂きました。
同じ舞台を使ってのシナリオ作成は、自分で作っていつつも、セッションの内容次第で、世界が形作られる過程を見ている様で楽しいですね。
今後も定期的に『深淵』のGMの機会を作って行こうと思います。
ちなみに、クローズコン当日はバレンタインも近かったので、お酒入りのチョコレートを参加者の方と食べました。
四種それぞれ違った味わいのお酒が楽しめる美味しいチョコでした。
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