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電話の取り次ぎで「元気してる?」と話した思い出

こんばんは、Kyonです。

またまたVoicyで聞いた話から、思い出したことや自分が気にかけていることを書きます。

今日は、田中淳子さんの『#588 「まだ役に立たなくてもいいんだよ」なのか、「とっくに役立ってるよ」なのか。#OJTの現場より』の放送を聞いて思い出した話です。

自己効力感が地にめり込むほど低かった新入社員時代

今もシステム開発に携わっている私ですが、プログラミング未経験で社会人をスタートして、新入社員時代は自己効力感がめちゃめちゃ低かった。なぜなら、プログラミングができる同期たちを横目に、私は技術研修で落ちこぼれていたからです。

「私なんか何も役立ってない、研修担当の講師の手間を煩わせて他人の時間ばっかり使って、自分は何も生み出せて無くて、ただの給料泥棒だ」と結構本気で、ガチで思っていました。

現場に配属されても、それは変わることはありませんでした。

配属されたタイミングで炎上している案件があって、先輩たちがその案件の火消しに奔走されていて、ほとんど人がいない職場でポツンと指示された業務をしていました。私の席が、ちょうど他のチームの先輩方に背を向ける場所にあって。その私の席から見える風景が、同じフロアにあるサーバルームのガラス張りの窓で、そのガラスに映っている人たちを遠い世界のように見ていたことは、今でも鮮明に覚えています。

それでも辞めなかったのは、「助かってるよ」とか「役に立ってる」とか言って、気にかけてくれた先輩や上司がいたからです。

進捗どう?・・・いいね、帰ったら見るから

ポツンといた職場でしたが、エルダーとして付いてくださった先輩がいました。今は退職されてしまいましたが、エルダーである先輩のことを私は今でも師匠だと思っています。

先輩と一緒にある案件で仕様調査をしていた時。先輩が客先に行かないといけなくて外出されることに。夕方ぐらいに、先輩から職場に電話がかかりました。

先輩:お疲れ。進捗どう?
私:お疲れ様です。〇〇まで進みました。△△のところを調べていて、ちょっとまだ先が見えていないです。
先輩:いいね、もうすぐ出られそうやから、帰ったら見るから、その調子でやってて。

一人で仕事を進めていると「これで合っているのか」「進捗遅いんじゃないか」と不安でした。ともすれば「こんなに進捗遅いなんて、給料泥棒なんじゃないか」という悪魔的な囁きも聞こえました。

でも、先輩に「いいね。その調子で。」と言われて、「これでいいんだ」「少しぐらいは役に立っているのかもしれない」と感じて、とても救われました。

これ以降も、この先輩は時々様子を確認してくださって、「いいね」と言ってくださって、いつも「これで間違ってないんだ」と安心していました。

元気してる?

入社1年目~2年目あたりで、同期たちが客先常駐になったりして、私がほぼ一人でフロアの電話を取っていました。

ある会社の子会社化の対応ですごくよく電話がかかるようになっていました。私が配属された時、大阪の開発センターのセンター長だった人から電話がかかると、「元気してる?」「いつもありがとう、助かってるよ」と電話の取り次ぎ以外に一言二言声をかけてくださりました。

私は正直なところ、電話対応がとても苦手で、話を聞きながらメモを取るだけで精一杯でした(これは今も変わりなくて、美容室から電話がかかってきても同様)。でも、そんな電話口で、センター長が声をかけてくださって、結構救われていました。

単なる電話の取り次ぎの作業員って感じでは無くて、自分の仕事をやりながらも、電話を取っているということを認めてくださっていたのかなぁと感じています。

存在を認めること

Voicyを聞きながら、明確な結果が出ていない若手期間は、若手にとっては「このままでいいのか」「自分はここにいていいのか」をずっと考えていたなと思い出しました。

そんな若手の時代、自分はどうやって乗り越えてきたのかを振り返ってみると、「存在を認めてもらっていた」なと。

「このままでいい」「あなたはここにいていい」と言って欲しかったんだなとも思います。

だから、自分も、今一緒に働いている若手のみんなに、何か声かけをしていこうと、改めて感じています。




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Kyon
サポートありがとうございます!いただいたお金で、今までしたこと無い体験をします。ビリヤニを食べることかもしれないし、SUPをすることかもしれません。その経験をnoteに持って帰れるようにします。よろしくお願いします。