日本一のマクドナルド店を目指して 株式会社TOMORROW エリアマネージャー浜田 琢也さん
横須賀という地域を愛し、人の可能性を活かすことに情熱を持つ、株式会社TOMORROW エリアマネージャー浜田 琢也さんにお話を伺いました。
■浜田 琢也さんのプロフィール
出身地:神奈川県横須賀市
活動地域:神奈川県 三浦半島
経歴:
1978年生まれ ハンバーガー大学卒業
2002年 日本マクドナルド入社
2009年 マクドナルドフランチャイズ 株式会社TOMORROW入社
18店舗の営業の責任者
現在の職業及び活動:生まれ育った三浦半島で、マクドナルドを通じて恩返ししていきます。そして、お客様・従業員にとってお気に入りの居場所になれるよう努力します。
座右の銘: Where there's a will, there's a way
意志あるところに道は開ける (意思から意志へ)
横須賀で、なくてはならない存在に!
Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?
浜田 琢也さん(以下浜田 敬称略):ただのハンバーガー屋ではなく、横須賀に住んでいる人にとって、なくてはならない存在になりたいですね。
雇用の面から考えると、これからはAIの話もあり、未来のマクドナルドもおそらく自動化になっていくでしょうね。ですが、唯一機械化できないのは人だと思います。人と人との繋がりは機械ではどうにもならないです。
そのことをマクドナルドの強みとしてブランドを作っていきたいです。例えば、親が「マクドナルドに行かせればいいでしょう。あそこで頑張っていれば立派な社会人になれるから。」と言われるようなブランドを作りたいです。マクドナルドの強みというのは、人に教えるのがうまいとかではなく、「人をやる気にさせるのがうまい」そう思われたいですね。
子どもたちの可能性を伸ばす!
Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
浜田:オーナーの意志を引き継げる準備を今からやれることは何でもどんどんやっていきたいです。
まずは、行政との繋がりです。私自身が横須賀生まれの横須賀育ちで横須賀の街が大好きです。でも横須賀の課題は人口減など多々あります。横須賀市も人口減をなんとかしようと、観光で人を増やそうと思っていますが、その活動は知られていないのですよ。そこで市と協定を結んで、この店にも市で行われているイベントなどのパンフレットを置いてあります。
私どもの強みとしては多くのお客様がいらっしゃるので、より横須賀の魅力を情報発信できるところです。
次に、ママさんたちとの繋がりがあります。横須賀でいろいろ自分で何かをしようと、頑張っているママさんたちは沢山います。ですが、思いは同じでも個が小さいので何かを動かすまでには至っていないと正直私は感じています。何か大きなことをしようとすると、やはりお金がなくてはできないこともあります。
そこで行政や企業に入ってもらうところまで繋いでいけたらいいなと思います。もっとみんなで協力してやっていきたいね、という話は常々しています。
子どもたちに対しての思いもあります。子どもから大人になるにつれ、段々と夢が小さくなっていきます。それは社会が狭めるのかもしれないですし、親が狭めているのかもしれません。
一番可能性がある子どもたちの、可能性を伸ばすチャンスに気づいてあげられないことが多いと思います。そこの限界を打ち破るチャンスをつくってあげたく、私たちができる事を考えています。
マクドナルドの障害者雇用は知られていない
Qその計画や目標に対して現在どのような活動指針を持って、どのような活動をされていますか?
浜田:マクドナルドで人を育てる事を一言でいうと、先ほどもお伝えしましたが「何かを教えることがうまいのではなくて、人をやる気にさせる事」です。その思いをもって人材育成をしています。
やる気にさせるとは、「多様性」だとマニュアルに書いてあります。
「多様性」とは、相手を認めるとか、相手を理解することです。人間は誰もが強みと弱みを持っています。
このお店では80人が働いていますが、その80人がみんな平均点だと面白くないのですよ。ある人の強みを伸ばせば、弱みはあるけれど、他の人がその弱みを補ってくれて、そうやって平均値が上がっていきます。
全ての人の可能性を活かすというところで障害者雇用もしていますが、マクドナルドが障害者雇用をしているって、知られていないですよね。障害者の保護者の方は、子どもがマクドナルドで働けるとは思っていなかったりします。でも、ここで将来働けると知ったら、お子さんの顔がパーっと輝くのですよ。
障害をもっている方は光る何かを持っています。でもお母さんたちはできないところばかり見えてしまいます。むしろ「こういうところすごいですよね。そこを見て伸ばしてあげましょう」と話をしています。
私は新しい人が入ってきたら、その人をどう活かそうかとワクワクします。例えば、いじめられっ子は実はすごい才能を持っています。人と違っているからいじめられるんです。日本だからなのか、ちょっとすごい事をすると叩かれます。この会社はアメリカの会社だからネガティブなことは言わずに、強みを生かします。
人と違うということはすごいことなんです。
活動としては小学校の支援級の子をマクドナルドに招待してマクドナルド体験してもらっています。仕事体験した時の映像を撮り保護者にプレゼントしています。こんな集中した顔をしています、笑ってます、と普段お母さんたちが目にしない、いろいろな一面をみせることが私の本意です。
将来働いたりすることなどに困ったら、マクドナルドへ連れていけば大丈夫、というようになったらいいと思います。
オーナーとの出会いに感謝
Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?
浜田:オーナーとの出会いがきっかけでした。オーナーは何でも受け入れてしまいます。飲み込んでから考える人なのです。一旦受け入れてから、「じゃぁ、何が一番いいですか?」と聞いてきます。
自分が当たり前だと思っていることを、当たり前ではないと言われると、普通は拒否したくなります。
けれど、オーナーは違う人の意見や考え方をまずは受け入れ、その目的を考えて、二人の意見を合わせて、第3の意見にしていくようなことができる人です。
私は自分の常識を人に押し付けるタイプなので、人の意見をあまり聞きませんでした。でも、受け入れてあげないと、相手がやる気にならないのです。人の話は聞かず、「いいからやれよ」と出るけれど、それだと気持ちよく動いてはくれません。
オーナーは誰よりも人を褒めるのがめちゃくちゃうまいです。朝から褒められたら、たまったもんじゃないです。それがすごくかっこよかったのです。こうなりたいなと心から思いました。オーナーのマネをして、そうなればなるほど人がついてきました。
もしオーナーとの出会いがなく、自分が直営店にいたら、このインタビューはまず受けてないし、横須賀でこうしたいなという思いも出てこなかったと思います。
彼に感謝するという事は自分の道を開いていくことです。それもオーナーになってからではなく、今からでも開いていけるんだよというのを見せてあげることもできます。今やっていけることを一生懸命やろうと思う、そういう場をみんなでつくりたいです。
また、この仕事をして人の見方が変わりました。いろいろな人に興味を持ってきました。そこから広げていきたいと思ったのですが、広がれば広がるほど、私たちの行っていることを知らない人が多いというのにも気づきました。ですので知ってもらいたいという思いが強いです。
日本一を目指して
Q.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?
浜田:この会社に入って日本一になると思って働いていました。このドライブスルーのお店でも日本一になって、「俺、イケてるんじゃない?」と思っていました。「こんな売上をあげている大きいお店を買う人はいないぞ。こんなお店を買うオーナーなんていない」と思っていたら、ひょこって買うオーナーが現れました。そのオーナーは、全国の店長が5000人集まる会議があるのですが、その壇上で話している人でした。
その人の話を聞いて、彼から学びたい、絶対話せないあの人と一緒に仕事をしたいと強烈に思いました。10年後、20年後を考えた時にそちらの方が自分が成長するのではないのかなと感じたのです。
日本一になりたいと思えることは、自分の強みです。この三春町店はとても売れるお店なので、神奈川の全店長がここを目指したいという思いを持っていると思います。現在は同じ思いを持った部下に引き継いでいますが、私もここの店長をやりたいとずっと思っていて、それを実現させました。
私は自分がやりたい、こうしたいと思ったことは、いけるまで走り続ける人です。何とかしようと走り続けます。
Q最後に一言お願いします。
浜田:マクドナルドを超えるマクドナルドをつくりたいですね。
それを目指してやっていき、それを横須賀に還元し、子供の可能性、将来へ還元していきたいです。
記者:浜田さんの横須賀愛と人の可能性を活かしたい思いをとっても感じました。そこに惹きつけれられてくる方が沢山いらっしゃるのだろうなと感じました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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【編集後記】
今回インタビューをした戸來、平野、善家です。
3人のうち2人が横須賀在住というメンバーでしたが、浜田さんにお会いする前に、ママさんたちからとても頼りになる方だと伺っていました。今回お話を伺って、横須賀に対する思いやママさんたち、子どもたちの可能性を活かしていきたい思いに触れ、とても感動しました。浜田さんのより一層のご活躍を応援しています。これからもよろしくお願いします!
この記事はリライズ・ニュース”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
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