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藤田社長は発言するべきだったか。黒田監督町田ゼルビアへの誹謗中傷に対して

お断り:私は誹謗中傷に反対するとともに、町田ゼルビアの誹謗中傷に対する刑事告訴をを支持します。

#サイバー・エージェント藤田社長が黒田監督の尻ぬぐいをするべきだったか?

「『度が過ぎている』サイバー・藤田晋社長が怒り心頭…!町田ゼルビアが『悪質すぎる誹謗中傷』を刑事告訴」

上記は、黒田監督が率いるFC町田ゼルビアに関するニュースだ。誹謗中傷は当然許されるべき行為ではないが、この一件によって、町田ゼルビアはさらに軽視される可能性がある。

今回のニュースから受けた印象は、次の3点だ。

  1. 黒田監督は天皇杯での敗戦の弁、PKボールへの水かけ、ロングスロー用タオルを仕込みなどを通じて町田ゼルビアを侮られるチームにしてしまった。黒田監督は自身の振る舞いを監督マネジメントすることに失敗し、選手やチームへの誹謗中傷を招いてしまった。これは試合での勝敗以前に、監督としての資質の問題を示している。

  2. 監督のみならず町田ゼルビアは、自力でサッカーコミュニティや社会との信頼関係を構築すること、本来の意味でのパブリック・リレーションズに失敗し、ファンを危険に晒した※。これはサイバーエージェントの助けを借りなければならない未熟なチームであることを公に示してしまった。

  3. 黒田監督を擁護するために藤田社長が公の場に立ったことは驚くべきことだ。このことは藤田社長がサッカーが持つ闘争的な性格を理解しておらず、不適切な経営判断を行う可能性があることを示している。

※リンク先の記事に今回の誹謗中傷をめぐってついて次の記載がある。
<試合の帰り道、未成年のサポーターが相手のファンの方に『おい、雑魚』『クソゼルビアが』といった言葉を投げかけられ、怖い思いをしたということもありました。>
暴言を吐いた人間が一番悪いことは間違いないが、それと同時に町田ゼルビアが犯した社会的な失敗がファンを危険に晒したということも事実として受け止めなければならない。

#他山の石とするために(偉そうに後知恵で語ると)

後知恵で語るのは簡単だが、誹謗中傷を受けた当事者にとっては適切な対応は難しい。それでも、似たようなトラブルに巻き込まれた場合にどうすべきか考えておくことは、思考のトレーニングになるだろう。
あなたならどう考えるだろうか。

町田ゼルビアにとって、黒田監督が前面に出てニュースの主役になるべきだったと考えられる。もしニュースの見出しが次のようであれば、印象は大きく異なっただろう。

「『度が過ぎている』黒田監督が怒り心頭…!町田ゼルビアが『悪質すぎる誹謗中傷』を刑事告訴」

このようにすれば、黒田監督は他クラブのサポーターを敵に回してでも勝利のために戦うタフな監督であることをアピールできたはずだ※。実際に対応するのはサイバーエージェントの担当者や弁護士だとしても、監督自身がその姿勢を示すことが重要だった。

そもそも、黒田監督が蒔いた種なのだから、藤田社長は黒田監督を表に出し、彼の口から「誹謗中傷は許さない」というメッセージを発信させるべきだった。

とはいえ#サイバー・エージェント藤田社長が黒田監督の尻ぬぐいをするべきだったか?といえばするべきだったし、決して間違いではなかった。
黒田監督自身が問題を解決できない以上、トップが出てくるのはむしろ真っ当な対応で経営者としては評価されるべきだ。

今後町田ゼルビアがどのように立て直していくのかは不明だがこれからの活動を注視していきたい。

※※リンク先の記事に今回の誹謗中傷をめぐってついて次の記載がある。
<調査の結果、誹謗中傷をしているのは他クラブのファンの方が大半だとわかりました。>


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