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ペロシ下院議長の夫への襲撃事件から見るアメリカの言論の危機【言論は武器か、愛か?】
皆さん、こんにちは
お元気ですか?
私はラスベガスに住んでいます。
中間選挙の投票をしてきました。
この選挙でのメディアによる民主党と共和党の攻防は凄まじいです。
YOUTUBEを見ても、Spotifyで音楽を聴いても必ずコマーシャルはこの選挙戦についてです。
以前は、こんなに批判の多い選挙戦はなかったのではと思います。
私が一番ショックを受けたディベートは、ジョージ・ブッシュ・ジュニアとアル・ゴアの大統領選でした。
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2000年のことです。
これもフロリダで不正があったのではと大きな事件になりました。
もう22年も前のことになってしまいました。
そのディベートを聞いた私は「政策の批判というよりも、個人攻撃で相手を罵っている。」と率直に感じてしまいました。
英語の言葉の雰囲気って、時として非常に強く冷たく感じます。
日本語って、感情が高まり喧嘩っぽくなると標準語ではなくなってしまう人がいます。
しかし、英語ってアクセントに違いはありますが、言語自体は変わりません。
非常にシャープに聞こえたので、「言論で相手を論破することってこんなことなのか…」と考えさせられました。
それから、ネットがものすごく発達したせいか、そのようなメディアを通した批判がそこら中から聞こえてきます。
~ペロシ下院議長の夫が襲撃される~
この事件が起きたのは、先月の10月28日のことです。
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サンフランシスコに住むペロシ下院議長夫妻の家に、男がハンマーで窓を破り、妻のナンシー・ペロシ下院議長を攻撃しようとしましたが、彼女はワシントンDCに出張していました。
夫のポール・ペロシ氏が頭を叩かれ、頭蓋骨を骨折し、すぐに警察が来てその男を取り押さえました。
その男の名前はデービッド・デパぺといいます。
彼の動機は、右翼に傾倒しているメディアに影響されナンシー・ペロシ氏を襲撃することを決意したとされていました。
私は購読しているウォールストリートジャーナルを読みながら、こんなこともあるのかと驚き、また「あり得るなぁ」と納得しました。
私はこの選挙で、基本的に共和党に投票しています。
何人かは民主党に投票しました。
ですので、共和党支持ですが、あり得る話だと思いました。
やはり、メディアって道具であるけど本当に見直さなければいけないなぁとさらに思い始めた頃でした。
それからツイッターがイーロン・マスク氏に買収され、フェイスブックも最近の一年間で時価総額約76兆円を失ったことも報道されていました。
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両方ともSNSの超大企業で、言論に対する自由、責任などを理由にこのような企業が様々に移り変わっていく姿を見ていました。
そして、数日前に疲れ切ってリクライニングチェアで体を休めていると、アメリカ人の妻が来て私に言いました。
「あのペロシの事件はすべて出鱈目で、共和党が悪者であると見せかけた民主党のでっち上げだったのよ。」と言ってきました。
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私は、その時、「うるさいなぁ。あっちへ行ってくれ!もう、メディアなんて信じられないよ。」と言って終わりにしました。
そのことがあったので、後日調べてみました。
すると、いろいろ出てきます。
割られたガラスは、実は内側から割られているとか…
ポール・ペロシは、犯人のデービッド・デパぺを以前から知ってるかのように警察に通報した時に話しているとか…
ポール・ペロシは、実は同性愛者でその相手であったのかのような話とか…
また、ナンシー・ペロシ氏の台湾訪問は、最近の大きなニュースでしたが、その訪問の理由の一つはポール・ペロシの台湾企業のインサイダー取引を隠ぺいするための理由もあったとかも噂で聞いたこともありました。
まぁ、よく分かりません。
しかし、アメリカにいると政治って身近です。
具体的に生活費や学校の教育費などにもかなり影響していきます。
ですので、「分からないからいいや」だけでは済まされません。
そして、メディアによって価値観がコントロールされ、混乱させられています。
このような状況は日本も同じなのではないでしょうか?
~言葉は言霊であり、正しく使う武器であり、愛を伝えるものである~
アメリカにいると、時としてすべてお金で決められてしまうのだなぁと思うこともあります。
先週、ある弁護士に会いました。
彼は「数日間の勉強会と会議を終え、今夜はナイトクラブでパーティーをするんだ!!」と言っていました。
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一番新しいホテルのナイトクラブで、約20名のテーブルをリザーブしたそうでした。
その彼のリザーブしたテーブルの値段は、なんと21.000ドルです。
日本円に直せば、約3000万円のテーブルです。
現在、インフレで、為替レートも違いますが、一夜で3000万円のテーブルってちょっと信じられませんでした。
彼は、金持ちで、弁護士で、このテーブルでさらに彼の人脈を増やしていくんだと活きこんでいました。
彼のとった彼が躍っているビデオを見せてもらったりもしましたが、話してくる言葉はほとんどFワードです。
Fワードとは、映画などでよく聞くファックとかいろいろ表現態で感情を表します。
別にいいですが、聞いていてあまりにもつまらなく呆れてしまいました。
話を戻しますが、現在ネットの時代になり、コミュニケーションが簡単にできるようになりました。
言葉が飛び交います。
しかし、私も含めてそうですが、人間ってしっかりとした芯を持っていないと、相手を批判したり、自らを批判したり、相手のせいにしたり、知らず知らずのうちに自らを最も正しい神のような存在にしてしまうか、被害者や犠牲者のようになってしまうかどちらかです。
その人間性に、言葉が発せられ、言霊となり、家族に影響し、周りに影響していきます。
まるで戦争状態です。
その戦争状態から、休戦状態にするためにはメディアを止めることが必要ですが、そうもいきません。
しかし、簡単な方法があります。
「私は幸せである。」、「ポジティブに生きよう。」、「相手を信じよう。」、「相手を許そう。」とか何度も言い続けるしかありません。
私は毎日実践しています。
この情報社会ですから、頭でっかちになりがちですよね。
私自身から、目覚めていくしか方法がありません。
様々な情報からくる言霊の影響をどのように受けるか受けないかは私たち次第です。
最終的に、相手をコントロールすることはどんな権力者でもできません。
あなたが屈することがなければ…
真実に生きることが一期一会の本質ですよね。
これから、言霊同士が共鳴する人々がグループを作っていくのでしょうね。
この批判しあい続ける世の中、自らの心を強くして自らなりに正しく生き続けることが最善の生き方ですよね。
それが政治にいつか反映されていくのでしょう。
しかし、私たちが感情に乗せられて批判し続けるか、心を見つける瞬間を持てるかどちらが影響力を持つのでしょうか?
まるで綱引きのようです。
アメリカの言論が、もっと崇高な理想を成し遂げるための場となってもらいたいものです。
日本も然りですが…