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6年生との向き合い方 その1

先日,若手の先生から「6年生の指導のコツを教えてください!」と声をかけられました。荷物を新しい教室に運んでいて,職員集合の時間も迫っていて駆け足でお話をしました。日頃から熱心で頑張っている方なので,本当は丁寧に会話しながらすべきだったと反省しています。その反省を活かして,私的6年生の向き合い方。

1,◯◯扱いしない

基本的に私は「◯◯扱いしない」ようにしています。1年生扱いしない,中学年扱いしない,他にもベテラン扱いしない,若手扱いしないです。公平に接したいと思っています。その子の力量を診とって適切に対処するようにしています。できること,できないことの見極めの力は教師にとって大事な「鑑識眼」の一つです。6年生も6年生扱いしないです。その子の,そのクラスの力量を見極めて適切な試練と適切な対応をするべきだと思っています。人とてして大事なことをきちんと伝えるようにしています。6年生の多くはほとんど大人ができることはできます。ですので彼ら,彼女らに任せることは任せてサポートします。感謝の言葉を伝えます。それはあかんやろということははっきりと伝えます。

2,相談,カウンセリング,説話・説教

相談事らしきことを休み時間にぽろっと話しかけてくる子がいます。気づかないこともありますが,面と向かって話を聞きます。目と体を向けて同じ目線で話すように座ったり横で座って話を聞きます。時には最近どう?と声をかけ,日頃溜まった心の「膿」を這い出させることも子どもによっては必要です。カウンセリングのようなスタイルです。「これは一大事だ!天下分け目大勝負」というとき以外は声を大きくすることはないです。声を大きくするときは,子どもたちと勝負するぐらいの気持ちで挑みます。子どもとガップリ四つの大勝負です。それ以外は「はい!先生からお説教します。」と言ってから短く伝えます。出来事と価値観をセットで伝えます。なぜいけないのか,社会的,人間関係的にどんな迷惑になっているのか,どうしてそれで成長できないのか「語り」ます。毎日ちょっとした時間に。

3,話は短く,的確に,ユーモアを

高学年の時間はめちゃくちゃ貴重です。そしてみんな忙しい子が多いです。ですので学校での貴重な時間を奪わないようにします。時間を守るのです。子どもにも時間を守るように伝えます。お互いが大事にしていることを大事にし合います。ユーモアも大事です。角度を変えて言いたいことを伝えます。ソフトに説教します。その方が話を聞いてくれることが多いです。(意地を張っているいる子や思春期,反抗期の子は特に)

4,子どもスキを応援する

高学年になると,それぞれのスキが違います。そのスキを大事にしてあげて欲しいです。自分も友人やパートナーのスキを多分大事にしていることと思います。同じようにスキなることはそれほど重要ではなく,スキの話を聞き興味を持って話をしてあげて欲しいです。心霊体験の話を日記に書いてくる子がいました。定期的にです。その話にきちんとお返事しました。私はあんまりそのようなことに敏感な方ではなく、むしろ心霊関係のものたちは嫌がるほどのテンションと性格なので、全くの無体験です。それでも自分が知らないから,見ていないから否定するというのも浅はかかなと思っています。こちらの思いを普段から発信し続けているので,子どもたちの発信も大事にしてあげたいです。

5,礼儀・作法・マナーは大事に

礼儀や作法やマナーは私が気づく限り大事にしてます。社会に出た時に子どもたちが一目置かれるように。挨拶はもちろん,歩き方や声の掛け方,大人へのことだけではなく,友達だからこその礼儀や作法やマナーも伝えます。ゲストの先生や専科の先生,保護者の皆さんや地域の皆さんへの態度もきちんと社会通念として教えます。これはかなり大事なことです。その中でも一番「言葉遣い」です。私も丁寧に話しますが(勝負の時は言葉が荒れます。修行がまだまだ足りません。)子どもたちにも敬語での会話を求めます。中学校などに向けてのこととです。四年生以降はすでに他者意識のできる年齢の子が多いので,きちんと話し方を指導します。言葉できちんと線引きをして,共に過ごす中でありながら「立場」が違うことを明確に示します。これがなければ上記のコツも全て意味をなさないと思っています。

6,精神的成長の段階に合わせて

少し男女差があるのは(性別のことは個人で違いますので多様性も考慮していますが,経験上のことです。個人的な意見)精神的な成長のことです。女の子の方が大人びていて,男の子の方は長く少年的なところがあります。なので女の子の方が実は人間関係をうまく取りもち,広い視野で考えることが得意なように思います。ですので女の子を少しパートナー的に扱い,男の子を少し少年友達のように扱うと「喜び」ます。私は男性ですので,女性の教師の方々はどちらかというと娘,息子のように扱ってあげるといいと思います。男の子方に少し世話を焼いてあげるぐらいがいいのだろうと思います。

今日はここまで、次回はその2で授業編などをお伝えします。

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