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フィンランドに導いてくれたもの


ヘルシンキ空港に到着。
マリヨ&バイト夫妻が迎えにきてくれていた。
12年ぶりの再会を喜び合う。

(インスタのストーリーとの時差は
各々の想像力でよろしくです。笑)

2012年にはじめて訪れたフィンランド。

ふたりの家に滞在し、家族と過ごす中、
撮った写真が、2013年に出版したファースト写真集『What a Wonderful World!』に
散りばめられている。(現在完売)

世界で一冊のフォトブック


今回、何をお土産にすると1番うれしいかな?
そうだ、12年前の写真をまとめた
家族のフォトブックだ!
と思いつき、大急ぎで制作したのを手渡すと、
とても喜んでくれた。

夫婦の親、子、孫からなる
四世代の物語のような一冊だ。

これが庭ってすごいよね
マリメッコのワンピースがよく似合う
子ども用バイオリンを弾く
この子も14歳。音楽の才能を発揮している
おばあちゃんは撮影の翌年旅立った
ベリーやキノコ摘み
ランチタイム
かわいいナプキン
森へトレッキングへ
フィンランドの湖はなんと188.000個


この家族との時間を通して、
フィンランドの人々の暮らしを体験したことは
その後の大きな財産になっている。



すべてはつないでくれた早苗さんという 
ひとりの女性のおかげだ。


早苗さんの弟圭一くんとは、
20年前にバンクーバーで出逢った。

大学を中退し、人生迷子期の圭一くん20歳。
教師を退職し、お先真っ白な私40歳。
先が見えない者同士、よく飲み語り合った。

「うちの姉貴はフィンランド好きで、
ヘルシンキに第二の家族がいる」
という話もよく聞いていたのであった。

そしてカナダから帰国し、日本を拠点にし、
さぁ、どこへ撮りを行こう?というときに、
ピンときたのがフィンランド。

今度の夏に行くよという早苗さんに
便乗して私も滞在させてもらったのが
12年前のこと。

最後のページを飾るのは早苗さん。
感謝をこめて



カナダの出逢いがフィンランドにつながって、
そのあと写真展や写真集を通して、
より多くの人とシェアすることができるとは。

お先真っ白だったあの頃の私たちが知ったら、 
驚くだろうな。

点と点がどうつながっていくのか、
その時にはわからないもんだ。

スティーブ・ジョブズのスタンフォード大の
卒業式のスピーチを思い出す。

         •

You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward.

将来をあらかじめ見据えて、
点と点をつなぎあわせることなどできません。

できるのは、
後からつなぎ合わせることだけです。

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

だから、我々はいまやっていることが、
いずれ人生のどこかでつながって
実を結ぶだろうと信じるしかない。

         •

心から頷ける。

養子として育ったこと。
大学中退したこと。
自分が作った会社をクビになったこと。

一見不幸に見える点たちは
その後の彼の人生でつながり、 
おもしろい流れを作っていく。

さぁ、あたしも、これからだって、
効率とかコスパなんかぶっ飛ばして、
好奇心と直感で点を打ち続けたい。


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