見出し画像

地域のトランジションの種を求めて!🔎第1弾・福岡県大木町ワーケーションレポ

こんにちはー!ER.の鈴木です!
2025年1月に福岡県様主催の法人向けワーケーション事業に参加して参りました!福岡はご縁もあって何回も訪問したことがありますが(個人的には義実家もありもはやホーム感ありますが)、今回はカブトムシでまちおこしをされている福岡県大木町日本を代表する家具の町で知られる福岡県大川市、そして地域づくりで注目を集める福岡県豊前市と3地域にお邪魔させていただきました!
いずれの地域も初訪問となりましたが、どの地域もオリジナリティあふれる素敵すぎる地域でしたので、今回はまず第1弾として、ワーケーション初日に伺った福岡県大木町の概要やワーケーションの様子を簡単にレポさせていただきます!


【福岡県大木町】地域資源×カブトムシでまちおこしをする大木町がワクワクしすぎた件

大木町ってどんな町?

福岡県大木町は人口約1.3万人。福岡県の南西部に位置し、周りには久留米市、筑後市、柳川市、大川市と複数の市町村に囲まれ、福岡市からは電車🚃約1時間、車でも約1時間くらいの距離にある便利なところです!

大木町市役所HPより画像引用

そんな大木町は、全国で2番目に「大木町もったいない宣言」(ゼロ・ウェイスト宣言)を公表した町でもあります。2008年に「大木町もったいない宣言」を発表した以降、約30分別を進め、2015年度のリサイクル率は65.3%と、全国第5位にランクインもしています!

もったいない宣言以降、燃やすごみ・燃えないごみがかなり削減!
大木町環境課資料より画像引用
大木町環境課資料より画像引用
大木町環境課資料より画像引用

ごみの他にも先進的な環境の取組を進められている大木町さんは、家庭における太陽光発電の導入率は2016年時点で全4,834 世帯のうち約10%にあたる473 件(総出力 2,113kW)が導入!長年にわたる町の施策も着実にアウトプットに繋がっています。

令和3年3月 大木町地域の多様な課題に応える 脱炭素型地域づくりモデル形成事業 報告書より画像引用

環境省のグッドライフアワードも受賞した福岡県No.1のエコな地域とも言われている大木町さんですが、実はもう1つの顔があります・・。それは『きのこの町』
アスパラ・あまおうの産地としても有名な大木町ですが、なんときのこの生産量は西日本一!!ちなみにしめじは全国2位!・・・というキノコ好きな鈴木にはもうたまらないきのこの町なんです✨✨
大木町さんは町の特産でもあるキノコ栽培で生まれる廃棄物を活用して、なんと”カブトムシ”を育て、さらなる地域の産業づくりに着手し始めているのです!

カブトムシを切り口とした新たな地域産業の可能性

この大木町特産のキノコ栽培で出る廃棄物を活用したビジネスづくりの起点となっているのが、有機廃棄物を使って環境保全や農業振興に取り組む秋田県大館市の昆虫バイオスタートアップのTOMUSHI(トムシ)さん!大木町さんはトムシさんと連携協定を結び、大木バイオクリエーションズを設立。キノコ栽培で出る菌床を活用し、カブトムシを育てて販売するほか、幼虫を粉末にして魚の養殖で使う餌を作るなどの取り組みを始めています。

具体的には、廃菌床から作った餌でカブトムシを育てて出荷する他、数か月で成長するヘラクレスオオカブトなどの幼虫を粉末に加工して魚粉の代替飼料にしたり、また幼虫のふんが混じった廃菌床を野菜の肥料や土壌改良用の素材としても再利用していく予定です。この一大プロジェクトには、大木町からも地域おこし協力隊員6人を採用し、行政と民間企業が協働して推進されていらっしゃいます。
・・・ということでここからはワーケーションも通じて訪れさせていただいた現地の様子もご紹介して参ります!
※写真の利用許可はいただいております◎

大木町の道の駅!きのこがなんと菌床ごと売られています!😳購入する際は菌床部分からきのこの可食部と取り外し、購入。菌床床やポットは再利用されます✨(買うだけなのにめちゃ楽しい!)
大木町の広松町長はじめ、副市長や役場の皆様と町の歴史から現在の取組に至るまで様々お話をお伺いさせていただきました!(貴重なお時間を割いて下さり本当にありがとうございました!🙇🙇✨)
その後は大木バイオクリエーションズ社の藤田さんから事業概要をご紹介いただきました!藤田さんは県外のご出身者で工学系を専攻後、TOMUSHIのビジネスモデルに強い可能性を感じ、大木町に移住されてきたフッ軽でアツい方✨生物専攻出身の鈴木も質問しまくりで、ワクワクが止まらない時間となりました!
その後、大木町役場産業振興課おおきブランド推進室の中島さんに「おおき循環センター」をご案内いただきました!
センター自体は2006年に生ごみ・し尿・浄化槽汚泥・食品廃棄物を資源化する施設として稼働開始しまして、国内では年間数千人の視察者が訪れる用ですが、最近では海外からの視察者も多くいらっしゃるようです!

この循環センターの成功の秘訣の1つとして広松町長や職員の皆様から口々にあがったのが、”大木町の皆さんの真面目さ”が土台となった”住民の熱心な参加”でした。このリサイクル率を実現するためには家庭で生ごみを分別し、週2回、専用の収集バケツに生ごみを出すようですが、この仕組みは言うは易しで、1人1人の新しい習慣として定着していくためには相当の時間がかかります。大木町さんは住民の皆さんと協働しながら熱心に根気よく丁寧に普及を続けたことで、稼働から6年後に行ったアンケート調査では生ごみをほとんど分別する人が86%、ある程度は分別する人が12%、分別しないと答えた人は2%(回収率65%)になるなど、行動変容にまでつなげてきました。

ちなみにこの循環センターのすぐ隣にある道の駅では大木町のきのこなど特産を活用したバイキングも食べられます!家庭で出た生ごみを循環センターで資源化→液肥は地元農家に肥料として還元→育った作物を道の駅でおいしくいただく、という理想の循環システムがそこにあります。

おいしすぎて写真を撮り損ねてしまったので「ふらっと.」さんのサイトから画像引用させていただきました!お昼にいただきましたがどれも絶品です!

色々とまわらせていただきました後、今回はワーケーションという形で参加させていただいているので、大木町地域創業交流支援センター(WAKKA:通称ワッカ)もお借りし、ワークもさせていただきました^^

キレイな施設でキッズスペースもありました✨

もったいない宣言は第2ステージへ

ことろどさんのフルアテンドで半日とは思えないほど充実した時間を過ごさせてもらいましたが、大木町さんの積み重ねてきた自治、その上に成り立つ資源循環、TOMUSHIさんとの連携を起点にさらに世界へとその循環の環を広げていこうとされている取組がとても素晴らしく、また広松市長や職員の皆さんも口々に”大木町愛”をお話されているのも印象的でした。
ちなみに大木町さんが実施した2015年に実施した燃やすごみの組成分析調査の結果、資源化可能なものも77%ほど含まれていることがわかり、さらなる資源化に大きな伸び代があることがわかったことから、もったいない宣言第2ステージの方向性として、「リサイクル率日本一」を目標に今後の取組みを強化し、リサイクル率85%、家庭から出る燃やすごみの量年間400トンの達成を目指していく予定とのことでした!

次回は舞台を移りまして福岡県大川市のワーケーションのご紹介をします!

ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!