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【雑記】庭文庫。2025.1.26
恵那市の山の中にある「庭文庫」におじゃましてきた。
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古書店は少ない。
読書が趣味な私にとって、本を調達する事は大事な所作なのですが、私が住んでいる地域には本屋がない。
正確にいうと古書店がないということなのですが、もちろん〇〇堂なる本屋はある。
なので新書を買うなら問題はないし、Amazonを利用すれば手に入れられない本は少ない。
目当ての本がある場合は、効率を考えれば、それらを利用すれば手に入れる事はできるのでいいのですが。
非効率も重要な要素で、非効率が生むユーザーエクスペリエンスもあると思っています。
例えば、単純に本屋に行こうとすれば行き帰りがあるためネットで買うより時間がかかる。
逆に時間がかかることにより、欲しいと思っていたけど「やっぱりいいや」なんて事はザラにある。
時間をかける事により「本当に必要なのか」という事を考えるので、本の選別ができるのだ。
あとは、本というものは知識が著者の思考によって体系的にまとめられている物だと思っているのですが、本への向き合い方が体系化されていない自分にとっては、読む本を決めかねるという場面も多い。
そんな時頼りになるのは店主の知識だ。
お店によるとは思いますが、店主のセンスや積み上げた知識が選んだラインナップというものが、古書店にはあるのではないかと思う。
体系化を体系化したみたいな不思議語。
特に個人経営の古書店には、その傾向が強いのではないかと、私は思っている。
世界への扉。
そんなこんなで、Googleマップで「古書店」と検索してみると、一件の本屋にぶちあたった。
それが今回紹介したい「庭文庫」という古書店だ。
webページに飛ぶ。
ページ内で、「本は世界への扉」という記載を見つけ、いくっきゃないかと遅がけ夕方に車を走らせたのだった。
意外に遠いななんて、独り言をぼやきながら向かうその先は岐阜県の恵那市にある、「庭文庫」。
武並橋という真っ赤な橋を渡ると、小高い段地のうえに古めかしい古民家が見えた。
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店内の様子。
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息もきれぎれ。
今回は宗教関連の本を目当てにやってきた。
齋藤孝さんの「仏教 心を軽くする智慧」をよんで、宗教について深掘りしたいなぁと思っていたのだ。
まあまあな上り坂だった。
息を切らしながら坂を登りきると振り返った。
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ロケーションが素晴らしい。
店主はたまに、この景色の下で本を読んでいると勝手に妄想して、うらやましくなった。
店主に聞く。
中に入る。まずは土間が目に入った、とても落ち着く場所だなぁと思った。店主に軽く挨拶をし本棚を見ていく。
新しい本、古本、中にはビニールが変色して背表紙に何が書いてあるのかわからないものまであった。
しばらくして、仏教の本を探していると打ち明けると何冊かピックアップしてくれて、内容の詳細や著者の特徴時代背景、哲学等をとても丁寧に教えてくれた。
庭文庫は夫婦で営んでいて、全部読んだ本なのかわかりませんが、店主は配置の説明までしてくれた。
まとめ。
個人の本屋さんが、本屋の生きる道だと確信している。取次店を介した、本屋の今までのビジネスモデルがamazonの拡大に食われているからだ。
しかし、そういう土俵で闘わない田舎の個人古書店の強さというものを感じる。
実際に経営状況を聞いた訳では無いので(聞けない)わからないが、自分らしさやオリジナリティ、小さなコミュニティを大事にする心など、夕方にあくせく出かけましたが
いい経験、思い出ができたなぁと思いました。
みなさんも是非足を運んでみてください。
それではまた。