Plainly Philosophical

ただの人です。議論はしません。いただいたコメントの内容は検討の上今後の執筆に活用させて…

Plainly Philosophical

ただの人です。議論はしません。いただいたコメントの内容は検討の上今後の執筆に活用させていただきます。その際個別に謝辞は掲載しませんので、先取権を主張されたい内容については送付しないでください。

最近の記事

オタクが真に反抗しているもの

ある人々の言説や行いを解釈するのは危険な行為である。もし第3者として解釈したり批評したり批判したりするとすれば、それはいわゆる上から目線、つまり彼らの語る権利を剥奪することにつながる。一方、当事者として発言することは、他の同様な(とみなされる)人々の語りを僭称してしまう可能性をもつ。ここで私はSNS等でオタク的な人と度々関わっている人間として共感的な立場からオタクが何を目指しているか語ろうと思う。しかし、ここで語る内容は私の個人的経験と推測にもとづくものであることは注意してほ

    • カブトムシの言語ゲーム

      Github Pagesからの転載です。わかりにくい箇所が多いですがそのままにしてあります。 カブトムシの言語ゲーム今回はウィトゲンシュタインの哲学探究に現れる「カブトムシの言語ゲーム」について考えたい。この議論は感覚の私秘性(自分の感覚を知ることができるのは自分だけである)を否定するものであると考える人がいるが、この議論をそのように受け取ってしまうとこの議論は論点先取である、というのが私の意見である。 議論を検討してみよう。 ここで、ウィトゲンシュタインは青色本で導入

      • 科学と実在論

        Github pagesからの転載です。こちらも論理展開が変ですがそのまま転載します。 私は、科学はその対象についての実在論を前提にしている、と主張したい。もう少し詳しくいうと、ここでは科学とは「それが実在を前提にしている対象についての合理的な探究」と主張する。たとえば物理学は物理的自然の合理的探究である。同じように古生物学は過去の生物の歴史についての合理的探究である。 みずからの研究対象が実在していると考えるのは、哲学的に問い詰められて変なモードに入りでもしない限り、科

        • 倫理学になぜしたがわなければならないのか

          Github pagesで書いたものです。論理展開がごたごたして書き直したいと思っていますがとりあえず転載します 倫理学はつねに哲学の中心的課題であった。現代においては、倫理学は高踏的な人生哲学というだけでなく、現実の社会課題をとりあげる応用哲学の中心でもある。 さて、論理哲学論考でウィトゲンシュタインは倫理学を「語りえぬもの」とした。本論はウィトゲンシュタインの議論を再構成しつつ、倫理学のあれこれの主張(例えば肉食を避けるように勧める)にしたがう必要があるのかという問い

        オタクが真に反抗しているもの