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あまり感動しずらい私が号泣した本5選

読んでいる最中、涙が止まらなかった本を振り返ると、どれも心に深く響く物語でした。心が揺さぶられ、思わず感情が溢れてしまった瞬間が忘れられません。今回は、実際に読んで号泣した本を5冊紹介します。

1. 『ノルウェイの森』村上春樹

大学生のワタナベと彼の周囲にいる深い悲しみを抱えた人々との関わりが描かれています。特に、直子との切ない別れのシーンで涙が止まりませんでした。彼女の死後、ワタナベが抱え続ける孤独感や喪失感がリアルで、どこまでも悲しく、でもどこか美しくもあり、涙が次々と溢れてきました。心の奥底に届く、青春の苦悩と向き合う物語です。

2. 『コンビニ人間』村田沙耶香


この本は最初、奇妙でユニークなストーリーだと思って読み進めていたのですが、最後にどんどん心が打たれていきました。主人公・古倉恵子の“普通”というものに対するプレッシャーと葛藤が、思っていた以上に胸を締め付けました。自分のペースで生きることがどれほど難しいか、そしてその選択がどれほど大きな勇気を必要とするか。ラストの恵子の決断に涙が止まらなくなりました。

3. 『星の王子さま』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

子供のころ読んだ時にはただのファンタジーだと思っていましたが、大人になって読むと深い感動が込み上げてきます。特に、小さな王子が飛行士に語る愛や友情についての言葉に、心が打たれました。王子と一緒に過ごした日々がどれほど貴重で、そして切ないものだったかを理解したとき、思わず涙がこぼれました。「大切なことは目に見えない」と繰り返される言葉が心に響き、泣けてきます。

4. 『流星の絆』東野圭吾


両親を惨殺された三兄妹が、犯人を探し復讐を誓う姿を描いた本作。14年後、彼らが辿る運命と復讐の過程で、それぞれの苦悩と絆が描かれます。特に妹の恋心と、それが引き起こす誤算が、思いもよらない展開に繋がり、涙を止められませんでした。最終的に明かされる真相には、驚きとともに心が震えました。

5. 『火花』又吉直樹

芸人として成功を目指す若者たちの葛藤と成長を描いたこの物語は、最初は面白さを感じつつも、途中からどんどん感情が引き込まれていきました。特に、主人公が抱える孤独や、師匠との深い関係性がどんどん明かされていく中で、涙が出てきました。笑いの裏にある深い悲しみや、何度も打ちひしがれながらも前に進む彼らの姿が、胸を打ちました。ラストのシーンでは、心が完全に浸食され、思わず声を出して泣いてしまいました。

まとめ

これらの本は、ただの感動的な物語にとどまらず、自分の中にある深い部分を揺さぶるような作品ばかりでした。それぞれのストーリーには、人間の強さや弱さ、愛や喪失が詰まっていて、涙を流さずにはいられませんでした。心の奥深くから湧き上がる感情を感じながら、読むたびに涙が溢れることを実感できた、そんな本たちです。

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