DAY8 不登校7:ヤンキー3
こんばんは。
定時制高校で働き始めた時のことを。
定時制高校とは、日中仕事をしなければならない人や、高齢者で高校資格を取りたい人が通う高校だと考えていたのですが、実際は、、、
⚪︎中学校時代に不登校だった生徒
⚪︎一般校を退学した生徒
がほとんどです。
割合で言うと、私が勤めていた5年ほど前は
不登校7:ヤンキー3
という感じです。
正直言うと、ヤンキーが少なくて良かったーと思いました。笑
ただ、少ない分めちゃくちゃ元気の良い生徒が多かったです。
例えるなら昭和の不良感がまだあるこどもたちという感じ。
先輩が言うことは絶対で、タバコ指導の時も絶対に口を割らない。笑
そんな一体感がある子どもたちでした。
自分勝手なところは多々あるのですが、根気強く話を長くしていけばわかり合える、話の通じる良い子どもたちが多かったです。
一番厄介で大変だったのが、入学当初は普通の中学生上がりだった子が、頑張ってヤンキーになる子どもたち。
大人しく真面目だったことを全員が知ってる分、引けなくなって無理しちゃうというパターン。笑
話は通じないし、指導に全く乗らず、そのまま退学していく。
これに不登校だった子たちも含めて、やはり私が感じたのは、発達障がいがあるだろうグレーな子どもたちが多くいたという印象です。(私の勤務した学校がそうだっただけで、全ての定時制がという訳ではありません。)
なので、上手くコミュニケーションがとれず、困ってどうしよもなくなった挙句、トラブルになってしまうという光景を多く目の当たりにしました。
発達障がいについては、また後日書きたいと思います。
しかし、トラブルばかりという訳でもなく、トラブルをうまくまとめてくれるのが、
成人した生徒の方や、高齢の生徒の方々です。
まさにクラスや学校の潤滑油です。
何度助けられたことか。
人生経験が豊富なことと、独特の空気。
面白いのが、めちゃくちゃ元気で暴れん坊な生徒が、おじいちゃんおばあちゃん生徒と仲良くなるということ。
教師ではどうにもならないことをさらっとやってのける。
定時制だからという訳ではありませんが、やはり
生徒の声が生徒には一番響く
ということだと思います。
これはどの学校でも当てはまることで、問題を抱える生徒に対して、クラスメイトや友人が直接言葉を伝えられるような環境づくりをすることが教師の役割だと私は考えています。
それだけ、同級生やクラスメイトの存在は、子ども達にとって大きいということですね。
定時制の6年間は私の教員としての経験を豊富にしてくれました。
大人に裏切られ大人を信じられない子ども、親から愛を受けてこなかった子どもなど、本当に色んな境遇の生徒と出会うことができました。
そして、定時制の生徒は対応が大変な分、深く繋がりを持てたように感じています。
今現在、起業して成人式にロールスロイスで乗り込んだ生徒がいたりと活躍している生徒も多くいます。
色んなところでつまずき辿り着いた定時制。
辿り着くまでに苦しんだ分「生きる力」がある生徒があるのだと分析しています。
全員がそうという訳ではありませんし、どうしようもない大変な生徒もいましたが、私は働くことができて良かったと言い切れます!
大人目線ではなく、子ども目線で。
大切なことを多くの生徒から学ばせてもらいました。
本当にありがとう。
まだまだ書きたいことはありますが、それはまたの機会に。
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