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第1話:AI2AI時代とは? 孫の二乗の法則とつながる“二乗”の発想
はじめに
こんにちは、AIやDX領域でコンサル活動をしているTOMOです。最近耳にする「AI2AI」という言葉、皆さんはご存じでしょうか? これは「AIがAIを進化させる」ことを意味する新しい概念です。一方、日本企業の生産性革命の例としてよく挙がるのが、ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏が提唱する「孫の二乗の法則」。
そこで今回から3回にわたって、AI2AI時代と孫の二乗の法則がどう結びつき、企業や社会にどう影響していくのかを、なるべくシンプルにお伝えしたいと思います。
1. AI×AI=AI2AIとは?
「AI2AI」とは、複数のAI(生成AIや業務特化AIなど)が互いに学習データやノウハウを共有し合い、“自律的に”能力を高め合う概念です。
• 従来はAIが“人の業務を補助する”ツールだった
• AI2AIの時代には“AIがAIを助ける”仕組みが登場
こうなると、人間があまり介在せずとも、AI同士が勝手に高性能化していくわけです。その結果、企業全体の生産性や業務スピードは指数関数的に上がる可能性があります。
1-1. 日本企業の生産性を10倍に
AI2AIを提唱するプロジェクトは、「日本企業の生産性を10倍に」という大胆な目標を掲げています。長年、日本の労働生産性が海外と比べて伸び悩んでいると言われるなか、“AI×AI”という非連続的アプローチが、一気にそのギャップを埋めるのではないか…という期待があるわけですね。
2. 孫の二乗の法則:AI2AIに通じる“群”の発想
孫の二乗の法則は、孫正義氏が若い頃につくった25文字の経営指針。「孫子の兵法」と「孫正義流の戦略」を融合した哲学で、“群戦略”や“時流を読む”といったエッセンスが詰まっています。
• 群戦略:複数の企業や事業が連携し、相乗効果で成長を加速
• 非連続的(指数関数的)な飛躍:1社だけの成果にとどまらず、グループ全体の集積で圧倒的な競争優位を構築
これをAIに当てはめると、まさにAI同士が連携し合って、それぞれが学んだ知見を共有する仕組みが想像できます。単独のAIでは得られないスピードとスケール感で進化が進む、という構図です。
3. これから3回にわけて
• 第1話(今回):AI2AIと孫の二乗の法則の“二乗”の発想
• 第2話:ソフトバンクや孫正義氏の投資・経営例から見るAI2AI活用の現実味
• 第3話:DXツールやAIエージェントを使って企業がどう10倍の生産性に近づけるか
次回は実際にソフトバンクグループの“群戦略”や生成AIの導入事例を引き合いにしながら、どのようにAI2AIが形づくられているかを見ていきます。
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