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とある経営者との人生のはなし

こんにちは、るでぃです。
今日はとあるきっかけで知り合った女性経営者の方とお食事に行ってきました。その方は60代の飲食店経営されている方。

大卒で大手企業に就職し、ある程度の勤務をしてから
ふと思い立ったその日に退職を決断し、退職届を出す。
それまでの貯金で国内旅行して、出会った男性と3日目で結婚、
出産したならば夫のDV気質が発覚し、
当時読んでいた哲学等の書物から、「事は自らの要因で起こる」ことを悟り、
周りから反対されるも離婚せず、一方で喫茶店経営を始める。
それが28歳。

DV夫に耐え続け、しかしそのDV被害者にされかけた両親や子供が恐怖するようになり、
生活が脅かされるようになり始めたころ、周りを守るために離婚を決断する。
それが32歳。

それから。
反抗期の子供たちとの戦いや、
生活の維持のために自宅購入のための資金調達、
雇った従業員の金銭の問題に巻き込まれたり、
東日本大地震の被害者の写真を新聞で見たことをきっかけに、
従業員ら関係者に声を掛け、災害地の支援に行ったり。
経営する飲食店がコロナになり、
赤字に追い込まれても戦い続ける現在までのこと…。

いつまでも現役プレーヤーであり、
いまの姿はわたしよりも若々しく、パワフルで、凛々しく、鼻に掛けない。

同じ30代の生活感についても、全然違いすぎる。
体当たりで行動しまくり、
いろんな出会いに機会に巻き込まれ、
しかもそれを楽しんでいる。

それに比べて、わたしはなにをしていたんだろうか、これまで。
苦悩する時間は長かったが、
それでどれだけのものを得られたのだろう…。

わたしは質問してみた。
「目の前の不安をどう捉えているのか?」
人生、何かを決断するにあたって伴う不安。
若いうちはまだ勢いとノリで乗り越えられる不安。
しかし30代辺りでのエラーは反動が大きく、
リスクが伴う人生における決断は、どんな選択をしても不安が伴う。

「これでよかったんだろうか…?」
「やっぱり、あっちの選択の方がしあわせになれたのではないか…?」

そういう背景での質問だった。
たくさんの経験を得てきたその方の回答とは。

「不安を感じていると、自然とその通りになってしまう」
「不安にせず、ただ信じて進むようにしている」
「ご縁とは、どんな場合でもちゃんとどこかに導いてくれるもの」

言霊に似て、不安でもなんでも、
言いまくっているとその通りになってしまう、という話は割と一般的と思う。
自己洗脳みたいなもののように、
不安をより解像度高くイメージしてしまうほど、実現してしまうという。
だから、不安と思わないように、
強く信じてただ進むということ。

「その通り!」と思っていても、
深みにハマっているときほど忘れかけてる大事なことは多い。
また文字として認識はあっても、
その真意まではなかなか昇華できないコトの大きさ。
また経験者からの言葉は、例え同じ言葉でも刺さり方が全然違う。
はっ…!となる感じ。

30代の決断は、切り捨てるものの重みが変わってくる。
キャリアを取れば、出産や家庭と離れてしまう。
自分の好きを取れば、安定的な生活が一気に揺らぐ。
「あとで取り返せばいい」という考えが難しくなる。特に女性は。

そのため、なにかにつけ大きな不安が生じる。
「これを選択して、これから先の人生で落ちないだろうか」
「周りより不幸になってたら、どうしよう…」
この不安は、20代で感じないほどより深刻に。

しかし不安を考えれば考えるだけ、
不幸をイメージすればするだけ、現実に寄ってきてしまう。
成功を信じて、"不安を考えず"に進むこと。
それが大事だと。

実際に振る舞うのは難しい。
しかしやる、うまく前に進んでいくために。

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