CIW検査業協会忘年会に参加しました。社長ブログvol.10
ジャスト社長の角田賢明です。
CIW検査業協会の忘年会に参加してきました。
試験検査グループ以外は知らない方も多いかと思うので、今日は歴史あるCIWやCIW検査業協会について簡単に紹介します。
CIWとは何か?
CIW(Certification for Inspection of Welds)とは、日本溶接協会による事業者認定制度です。溶接構造物の非破壊検査を行う”会社”の信頼性等を審査し認定します。つまり、検査会社は溶接協会から検査実績、品質保証体制、資格数、設備等の審査を受けて「信頼ある検査会社である」というお墨付きを受けることが出来るのです。
CIW認定は一定規模以上の東京都の建築構造物や大手設計事務所案件では検査標準仕様となる為、特に建築鉄骨を生業とする検査会社にとっては重要な認定となります。
CIW検査業協会の役割は?
CIW検査業協会は1982年に発足されました。現在はジャスト安藤会長が協会の会長を務めています。
目的としてはCIW認定事業者同士が情報交換・研鑽活動を通じて、「検査業界の地位向上」を実現することで、「公共の安全に貢献」していくことです。
協会の主な活動としては
などがあります。
最近では安藤会長が関係団体も巻き込んで、安全書類の書式統一に関する要望を国交大臣宛てに提出しました。
どんな会社がいるのか?
約100社程度の会員がいます。
役員名簿を見ると大手の検査会社が名を連ねます。
現在、力を入れている活動は?
会の冒頭で安藤会長は重点活動として以下を方針を述べました。
検査単価の20%アップ
不正検査撲滅
JISZ 2305 経験期間問題
要旨
「検査単価の20%アップ」
検査業界を明るい未来にする為にも、若い人が入りたいと思う職場環境が肝要。1日単価で契約する検査会社が、完全週休2日制を実現するためには約20%の単価をあげる必要がある。単価は個社ごとの契約だが、協会としてバックアップすべく声をあげていく。
「不正検査撲滅」
最近、非破壊検査を行う会社においても悪質な不正検査の事例があった。検査会社は信頼が生命線。協会員向けにコンプライアンス遵守の重要性に関わる講演会を実施した。
「JISZ 2305 経験期間問題」
非破壊検査の資格はJIS Z 2305で定められているが、認証機関である日本非破壊検査協会(JSNDI)が、資格認証のための経験期間の解釈を狭義の誤った解釈をしており検査会社では混乱が生じている。協会として解決に向け働きかけている。
最後に
約40年に渡りCIWの普及活動を邁進してきたCIW検査業協会。
2002年の東京都溶接部検査機関登録制度の運用開始は普及活動の大きな成果であり、指定審査事務を協会が行うことになったことは大きな功績だったのかと思います。
検査会社の地位向上は、構造物の安心・安全を使命とするジャストにとっても重要なことであり、さらには第三者検査がもっと社会的に権威を持つことで、より安心・安全な世界になっていくものかと思います。
1つの会社では成し遂げられないことも、100社が束になって進んでいけば実現することもあります。様々な角度から更なる検査業界の地位向上を目指し活動していくことも、業界のリーディングカンパニーであるジャストの大切な役割ですね!
宴席はいつも東京會舘で行われますが、カレー🍛がとても美味しいと評判です。HPによるとこの欧風カレーは、伝統製法で完成に3日を要するメニューとのこと。玉ねぎを驚くほどに細かく刻み、甘みを引き出すまで炒めるのに1日、カレー粉と特製ブイヨンを加えて煮込むこと1日、さらに1日寝かせて仕上げとのこと。
どの業界においても感動は丁寧な仕事から生まれますね🍛!
角田賢明