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相手がキャッチしてくれるか分からないキャッチボールがコミュニケーション…かも

半世紀ぶりぐらいに新人育成をしているジャス子です。前職の部下や知り合いからは「え、個別指導!?」と驚かれています。前まではチームとか部署とかだったのだけど、新規部門立ち上げの初期フェーズということで初期メンバー第一号を育てております。

仕事をしていると、それこそ仕事に対する意欲、自分にとっての仕事の意義や価値観が全く違うと関わるのは不可避です。今まで色んな企業の採用のサポートもしたのですが、やはり採用方法は方法論かつ確率論でもあり、どうしてもいざ採用したけど期待していた能力を満たしていないというケースもあります。今、まさにそのケースを担当しており、正直育成に頭を抱えています。

私のツイッターアカウントをフォローしている方は、それこそ高学歴で自己研鑽に努めており、忍耐力もある方がすごく多く、忍耐力も低く学歴も大したことがない私は今すぐ穴に入りたいぐらいなのですが、実際は「空から一兆円降ってきてほしい」「卒業後は働くのがデフォルトなので働いている」という方がボリュームゾーンなのではないでしょうか。

赤字企業でもそういう方は多く、結論から言うと私はその人たちのほとんどの意識や価値観を変えることができませんでした。それでも何とか行動を変えることができたのですが、一時は夫から抜毛症を疑われるほど髪の毛が抜け落ちてしまい、今も髪の毛達は戻ってきません。天国で元気にしているんでしょうか。

例え部下を思っての発言でも、棘のある言葉は今は受け入れられない

それこそ昔は、部下が提出した企画書に目を通して「これはひどすぎる。キレるぞ」「クソ過ぎる。仕事って自覚あんのか?」と苛立ちを隠さず、暴言を吐いても仕事だからという理由で目の前のことをひたすらこなしたり、暴言も一種の叱咤激励、相手を思うからこその言葉と受け入れた人が今よりも多かった気がします。

それこそ、今より「部下のために」「仕事なので必死」という言葉は今以上に免罪符としての効力を発揮していたのではないでしょうか。

しかし、その効力は最近非常に速いスピードでゼロに近づいている気がします。すべてではありませんが、相手のために思った言葉も、その言葉を受け止めた方がハラスメントと感じたらハラスメントになるし(要件揃っていたら必然的にハラスメントですが)、相手が理解してくれなければ、ただ単に自分は言葉を発しているだけに過ぎません。

コミュニケーションはキャッチボールに似ている

何度もツイッターでコミュニケーションをキャッチボールに例えていますが、ボールを投げる人、そしてキャッチする人がいて初めてコミュニケーションが成立します。相手に伝わらないのであれば、それはただ単に言葉と言うボールを投げているだけに過ぎません。投げたボールがキャッチする人がいる、そしてキャッチしてくれることで本当に伝達する会話になります。

学力も価値観も、仕事の意義や、意欲も違う人とのコミュニケーションがとても大変なのは、①自分の価値観をベースにした自分が一番投げやすいボールを投げても、それが相手がキャッチしやすいボールなのかは別ということ、②そして相手が本当にキャッチしてくれるのかが不明なところにあります。キャッチしようとしても、出来ないケースも多いでしょう。

これがプライベートの交友関係なら、自分にとって居心地がいい人たちとだけ関わり、特に投げることも受けることも意識しないままコミュニケーションがとれるでしょう。しかし、仕事だとそうはいかない。特に育成、マネジメントになると、相手が理解し、動いてくることがマネジメントの成功のカギなので、マネージャーは相手がどんなボールだったらキャッチできるのかを考えながら、何度もいろんなボールを投げ続けないといけません

時には昨日キャッチできたボールが、今日はキャッチできないという場面もあるでしょう。そして自分が投げられるボールの種類や数の限界を感じるときもあるでしょう。

育成の場面になると、相手の目線に合わせる、相手の思考回路を理解できなくとも、相手の目を通じて何かを見ようとするということの大切さ、そして難しさをとても痛感します。

ただ一つ言えるのは、感情論で何かをぶつけてもそのボールがキャッチされる確率は想像以上に低いので、避けた方がいいよということです。(もちろん個人的な経験則ですが)

感情をぶつけるのは自分だけのためですが、相手がボールをキャッチしやすいように相手が理解できるように伝え方を工夫するのは、自分と相手のためではないでしょうか。

さて、今日もまたオチがないnoteを書いてしまったのですが、こういうコミュニケーションのコツがあるよ!といった知恵がある方はぜひご教示いただけると幸いです。そして誰か私をドトールに誘ってください(n回目)

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坂口ジャス子
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