見出し画像

August 2024

みなさんこんにちは。灼熱の日々が続いているだろう日本。いかがお過ごしですか?
私は先週日本からハワイに戻ってきました。前回のニュースレターでお伝えしていたタイでのヨガのトレーニングを無事に終了し、数週間日本で仕事して、今はハワイに戻りゆっくりしているところです。
3週間のタイでのヨガ修行は想像よりもハードで、久しぶりの集団生活にも大分疲れを感じていましたが、それと同時にヨガにどっぷり浸かる規則正しい生活や、ヨガだけに集中することができる時間は、本当の意味でのラグジュアリーを感じることができました。

7時から30分の瞑想をして、2時間のヨガの練習からはじまる1日は、改めてヨガがもたらす効果を実感すると同時に、学べば学ぶほどヨガの学びの深さに気づかされました。

紀元前3000年頃から始まったと言われるヨガは、元は精神的修行の一環として古代インドで生まれました。仏教に「一切皆苦」という言葉があるように、当時の人達はすべての存在や体験は苦であると信じていました。だからこそ色々な宗教や哲学が生まれ、その一つがパタンジャリによって編纂されたヨーガスートラといわれる経典です。
その中のヨガスートラ1.2、「Yoga citta-vṛtti-nirodhaḥ」は、「ヨガとは、心の動きを静止させることである」といっています。なぜなら、苦しみを生み出すのは私たちの心だから。本来の私達は、幸せな存在なのにも関わらず、感情や思考が私達の見る世界を曇らせ、願望やそれによる執着が私達を苦しめるのです。

最近読んだ本でSURRENDER EXPERIMENTという本があります。著者が
自分の人生をコントロールしようとするのをやめ、人生の流れに身を任せていくストーリーなのですが、ヨガ漬けの3週間を過ごした後の私には、タイミングがドンピシャですごくしっくり来た本でした。
タイトルにある「surrender」とは、降伏とか、委ねるという意味があります。
この本を読むまで、surrenderって最後の手段というか、物事がどうにもならなくて、自分ではどうすることもできないピンチの時に、委ねるしかないというイメージでした。

でもそうではなくて、人生の流れを信じて任せることは、常日頃から実践すべきことで、今までも私自身が大きな決断をする時は自然とやってきていたことなのかもしれません。
それは、先がどうなるかわからないのに、「どうにかなる」というゆるぎない自信だったり、なんとなく物事が思っていた方向に行くとか、物事が調和するように流れていくこと。
なぜなら、ユニバースなのか、神様なのか、この宇宙を動かす大きなものは、私達一人一人に幸せを願っていて、人生の流れに任せれば全てがうまくいくようにできているからです。ヨガをするとマインドが静かになり、心が落ち着く。

そうすることで私達は、私達の本質に近づくことができ、自分と繋がることで人生が自然に導いてくれる道を歩けるようになるんだと思います。

タイで過ごした3ヶ月で、やっぱりヨガってすごい!と感動した瞬間が幾度とあり、前よりもっとヨガがもたらす力を信じることができました。
15年近く続いているヨガ講師という仕事が、今でも前よりも大好きだし、これからも自分の学びを続けることで、より多くの人たちにヨガの素晴らしさを伝えていきたいと思いました。
今月のテーマは「委ねる」。皆さんも少し力を抜いて、人生に流れを楽しんでみてください。


xxx,

JURI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?