見出し画像

セックスの〝仕事〟をなめるなよと思ってしまった

坂爪圭吾さんの記事『セックスをあきらめるな』に、半分共感、半分反発。

坂爪さんが伝えたかったことと、少しずれるけど。

話すだけで聞けない人のほとんどはたぶん「自分の話を聞かない人」なんだと思う。「自分の話を聞かない人」は、他人の話も聞かない。

その人の「本音」は、一番聞いて欲しい相手(自分)に無視され続けてるから、とにかく聞いて欲しくて、誰かれかまわず喋りまくる。

もはやサウンドバックしてくれる相手なら誰でもいい。聞く側としては「あんた、わたしのこと見えてる?」ってなって、ウンザリするんだよね。

逆に「自分の話を聞く人」は、「聞くことの喜び」を知ってるので、人の話も丁寧に聞ける。楽しめる。

だから自然とコミニュケーションが成立する。

もし仮に、会話がその人の独壇場になっても、不思議と「ただ聞かされてる」感覚にならない。こちらとしては、楽しく聞ける。「聞くことの喜び」を知っている人の話は、喜びのシェアも怒りのシェアも、何故か本当に響いてくる。

ただ、記事中の
「カウンセラーは、一方的に話を聞くからお金をもらう」のとらえ方に「ちょっとまった。それは誤解」と思ってしまった。

いろんなカウンセラーがいるけど。カウンセリングの仕事は「一方的に相手の話を聞く」なんて要素は本来、一ミリもない。

「自分の話を聞かない」人。あるいは「自分の話が聞こえない」人。
「自分の声が複数ありすぎて混乱してる」人の「本音」を、一緒に見つけて聴いていく役割だ。

仮に「クライアントの話を聞くのはしんどいけど、仕事だから頑張ってやってる」という人がいたら、カウンセリングの仕事は辞めた方いい。その我慢のエネルギーが、自分にもクライアントにもストレスだ。
どうしてもやりたいなら『一緒に聴く』技術を勉強しなおした方がいい。(個人的にはNVCがおすすめ)

風族もそう。彼が言うようにマスターベーションの手伝いをするタイプの風俗嬢は多いけど。

昔出会った「風族の仕事が大好き」な女性は、交わった後、お客さんが目に涙を浮かべて「これほど自分の肉体に触れられることが気持ちよく、幸せになれると初めて知りました」と言われた経験をいくつも持っていた。

「一方通行のしんどさを受け入れてあげるから、お金ちょうだい」とは、「自分の仕事が大好き」なプロは、誰一人思っていない。


魔法の占星術テキスト『モッくまくんの星のレッスン』の著者。書籍での独学は難しいと言われる西洋占星術を、知識0の状態から読み始め、「即日使える」レベルにまで習得できるマスター本です。moccuma.net では、第一章からすべてを試し読みいただけます。