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しない善よりする偽善~クリスマスを嫌いになれない~「一緒にブックサンタ!」企画について
「しない善よりする偽善」
という言葉が好きです。
それは照れ隠しなのかもしれないです、はい、素直じゃなくてすみません。
でも。
私を含む日本人って、善行を積むのに慣れていないと思います。激しく慣れていないと思います。
「いいことをするとほめられる」からいいことをしようといことを学校で学び(ちがう?)、学校から出たあとはむしろいいことをするのがどうもむずがゆくなるのはどうしたことでしょう。
たしかによかれと思ってやったことが反対の結果になることも多々、あります。(「地獄への道は善意で敷き詰められている」でしたっけ、、)
それならば。
もういっそのこと「偽善」でいいじゃん。
いっそ割りきって、偽善を積もうではないか。
と思ったのです。
たとえばそれば、いつも通る道のゴミを拾うんでもいいし、困っている人を助けるのでもいいんです。
困っている人といえば、この間Twitterで困っている人がいました。
なんでも家の中に鍵がある状態で家から閉め出されてしまい、家人は夜22時まで帰ってこないと。正直、私はその人に感謝してしまいました。こんな機会めったにない、とTwitterで話しかけて、家に招きました。(ちなみにまったく知らない人ではないですよ)
とりたてておもてなしらしいことはしなかったし、一時間くらい留守番までしてもらってしまいましたが、寒い日だったし、たぶんホッとしてくれたと思います。
「してもよかったこと」(つまり善行)かどうかはわからないけど、だから偽善。うん。
で、季節はクリスマスシーズンなわけですが、クリスマスのある12月ほど、善行を積むのに(偽善を、、もうどちらでもいいか)適した季節はないと思うのです。
別に他の季節でもいいし、クリスマスじゃなくてハヌカでもいいのだけど、一年の終わりに親しい人や家族と集まって美味しいものを食べたり、ゆっくりとくつろいだりする季節に、知らない誰かに、もしかしたら困っている誰かのためになにかできたら、なんか来年もがんばろうというか、そんな気持ちになる気がするのです。
すっかりマーケティングの餌食と成り果てた感のあるクリスマスではありますが、私はクリスマスが嫌いになれないのでした。
きれいなデコレーション。
おいしいごちそう。
久しぶりに会う友達。
クリスマスに聴く音楽もなんだか特別で。
.そこで思い出すのがディケンズの『クリスマス・キャロル』。(稲垣潤一じゃないよ!!!)
「クリスマス? ふん! バカバカしい!」ってスクルージは言うけど、それって世のクリスマスイメージに背を向けてクリスマスにちょっと苦い気持ちになる人たちと同じじゃないかな。
おもちゃ産業の戦略に負けて、クリスマスを嫌いにならないで!
と私は言いたいのです。
この間、歌い手さん、PAさん、詩人さん、みーんな射手座の一座で、こじんまりとしたクリスマスイベントを催しました。
そのときに、クリスマスにまつわるトークとして上に書いたようなことを話して、『クリスマスキャロル』の朗読もしました。
終わったあとにいただいた感想で「クリスマスがもう寂しくなくなった」っていうのがあって。それがとてもうれしかったです。
やっと「一緒にブックサンタ!」の話をします。
一口500円の参加費を集めて、私がブックサンタとして本屋で買い物をする、という企画です。
共同主催の森谷真弓さんのおかげもあり、あっという間に目標額に届き、いや越してしまいました。24日までにまた本屋さんに行かなくちゃ。
締め切りを24日としたので、そのあとにしっかりとご報告させていただきますが、参加していただいた方々、気にかけてくださった方々も、ありがとうございました。
来年は、実際にブックサンタになる楽しみをより多くの人に味わってもらう形でできないか、、などと早くも考え始めています(笑) (来年の話をしても、もう鬼は笑わないかな? )
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