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映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』がかなり生々しかった話


夜な夜な7歳の娘に読み聞かせています。娘はまだ自分で読むより読んでほしいみたいで、続けています。

読むものはすでに「それ読み聞かせじゃないだろ」という域に入ってきていて、今はオルコットの「若草物語」(岩波少年文庫)。

映画も観てみました。
ウィノナ・ライダー主演の作品もよかったのですが、昨年公開のこちらに軍配、かな。

これ美しい姉妹の話なんかじゃなかった。なんかえぐかった。
金持ちになりたい。小説家になりたい。才能がほしい。恋は盲目。

メグのエマ・ワトソンは幸薄そうな長女がはまってた。
ジョー(次女)が、いわゆる女の幸せに意義を唱えつつも、But I'm so lonely! っていうところが圧巻。
欲望をほとんど持たない聖人のような三女ベスは病気で死んでしまう。
エイミー(四女)のどこまでも現実的な性格は、すでに少女の頃から確立されていた。低い声も魅力的。

そしてローリーのチャラ男っぷりが最高。ウィノナ主演の方のクリスチャン・スレーターもいいんだけど、ティモシー・シャラメのチャラ男かつ純真(つまりばか)なとこが、よかったです。

ジョーとエイミーの、姉妹でなにかと対立する関係が好きだった。大嫌いでだいすきなんだよね。

作者のオルコットがモデルといわれているジョー。オルコットは生涯結婚せず、その理由には諸説あるようですが、気になるなー。

ローリーとジョーが結ばれるタイミングがずれたこと。
こういうことってホントにあるー。人って変わるし、タイミングひとつで運命なんて変わる。

そして「少女時代はいつか終わる」。「こいって、だいすきってことでしょ」と一応知ってるしいちゃん(娘)も、いつか、ね。




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石渡紀美(イシワタキミ)
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