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パリで疲れてしまったら
今回、ちょっとロートーンなので、ですますで書いてみます。(サムネイルはチュイルリー公園の観覧車です。スピードが速くて3回も回ります)
アルザス地方からパリに戻ってきて、ちょっと風邪をひいてしまいました。
持ってきた葛根湯と梅エキス玉を投入。喉も痛い。
6軒目のホストがはちみつレモンをつくってくれた。プロポリスの喉スプレーも貸してくれました。やさしい。
なんだかとっても心細くなってしまいましたが、今日はAirbnbへの移動日。今回もちょっと郊外(今度は東の方)なので、Opera駅からほど近いJCBプラザラウンジで荷物を預けてご飯を食べに行って、その後もラウンジでまったりしています。
ここは日本。(いや違うけど)
日本人スタッフが常駐して、日本っぽいパリの観光映像が大画面に流れています。スタッフが旅行中の困りごとの相談に乗ってくれたり、大きなスーツケースも入るロッカーがあるので、前々から何かの折には利用しようと思っていました。コーヒーやお茶も飲めるし、Wi-Fiも完備。もっちろんトイレもきれい。壊れてない。(←これが当たり前ではないのですよ涙)
この旅ではトイレ危機をおそれて水分をあまり摂らないことも多いのですが(あまりよくありませんね!)、今日はお昼のレストランで、JCBラウンジで、合計3杯ハーブティーを飲んで、しっかりデトックス。夜には体調も回復しました。
フランス、というかパリに来て以来、どうしても感じる心細さは、もうこれは仕方がない気がします。なにせ、なにもかもが大きい。大きすぎる。
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大きいことは、そんなにいいことなのでしょうか。
たしかに身長の高い人も多いですが、それにしても建物のドアのサイズ感。前の記事にも書きましたが、特に鍵が開かなかったときにドアを押して味わう無力感というのは、日本の比ではありません。とにかく「もう絶対むり」ってわからされる感じ。抵抗しようがない感じ。
(だんだん元気になってきました)
さらに、パリの道のわかりにくさは、なんだろう、私そんな世界中旅していないけど、世界一なんじゃないか。
別にわかりやすく碁盤の目にしろとは言っていないし、それは味気ない気がするのもわかる。なにより、ちょっとした小路はテンションが上がる。知らない街に迷い込んでみたくなる。
だが、映画「ミッドナイト・イン・パリ」みたく、過去からお迎えの車が来るわけじゃなし。実際に迷い込むと、もうなんていうか、泣きそうにもなるわけです。
スマホのマップをたよりにしていたら、反対方向に歩いていたりして。
ポイントはやはり通りの名前を確認することかと、3週間近くたって気がついた。通りの名前は通りのはじまりの左右どちらかの建物にプレートが貼ってあります。
それでもって、一方通行の道が多いもんだから、たとえばバスに乗ろうとしたとしましょう。バス停を見つけたけど、反対方向だったとき、道の反対側を見ても、バス停はありません。まあ私が方向音痴ってことも多分に関係がありますが、本当に簡単に迷子になれます。ちなみに一方通行の道じゃなくても、すんごい斜めにバス停があったりする。あなどれん。
あ、あとバスの方向間違えたことも、もう2回ある。東京の電車でさえ間違えるんだから、これはもう必然。。。
パリの道は放射状に広がっているんですね。鹿島茂さんの本で、なぜそうなのか読んだ気がするが、忘れてしまった。その中心になにがあるのかといったら、広場です。コンコルド広場。ヴァンドーム広場。バスティーユ広場。
街のところどころに広場がある、そして銅像が鎮座ましましている。
放射状の中心にある広場が交差点になっていて、信号なしで車が右回りで行き来するようになっている。(右から進入する車が優先)(つまり交差点に信号がない)
つまり、車はカーブを描いて走る。
このカーブという概念が、日本にはあまりない気がする。
こっちは門でもドアでも橋でも丸っこくする。まあでかくて角ばっていたら、ちょっと威圧感ありすぎだからかなあ?
パリの人たちもカーブを描いて生きている気がする。日本みたいに(このフレーズ、ほんとしつこいですね)、電車の乗り降りするとき、出入り口付近で踏ん張っている人がいない。かといって、いったん降りて、降りる客を待つ人もいない。つまり、どんなに混んでいても、なんとなくちゃんと流れる。スマートだ。
親切の表現も実にスマート。階段でさりげなくすっとしいちゃんのスーツケースを運んでくれたり、私たち親子に席を譲ってくれたり。
さて、パリで疲れたときの対処方法ですが、まず近くに教会があったら入ります。
小さい頃、洗礼を受けたもののそれ以降教会には行かないまったくのえせ信者の私ですが、カトリックの教会の雰囲気はなつかしいのもあり、なんとなく落ち着くのです。
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今日も安定のマドレーヌ寺院。高い高い、天井。そこから吊り下がるシャンデリアは、もしかしたら一度も揺れたことがないのでは、と思わせるソリッド感。シャンデリアも、石の彫刻も、ソリッドでありながら、布を思わせる柔らかな曲線にいまだにうっとりはするくらい、パリは素敵ですよ。
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と言いつつ、ついに日本食レストランにも行ってしまいました。
その名も金太郎ラーメン。Quatre-Septembre(9月4日という意味)駅の近くでした。このへんやOpera界隈は日本食(ぽいもの含め)多いらしい。
安い、と思ったけどきつねうどんとかつ丼で27ユーロ(4300円くらい?)だった。もうバグりまくりやな。てか、ラーメン屋だけど、うどんとかつ丼食べるって。
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残すはあと8日。息子から「絶対行け」と言われているルーヴルもあるし、今日は早く寝ましょ。
今日のお宿はMontreuilで、明日の夜、まあまあ近くでポエトリ―のオープンマイクあるらしい、、、!
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