見出し画像

私の生きてる証 あとがき

初個展が終わって1ヶ月が過ぎた。
準備まで長かったけど始まったらあっという間に終わって気づいたら1ヶ月過ぎていた。
たくさんの方に私の気持ちを表した写真を見てもらうことってこんなにも嬉しいことだったのか。
そんなふうに思った。昔から自分の弱さは見せたくない。強くいたい。そんなことばっかり思って生きてきた。でも弱さを出さないと偽りの強さだといつか壊れてしまう。大切なことに気がつかされた個展になった。
小学校1年生の時原因不明の病気になった。この病気は治らない。薬を飲み続け通院し続け向き合っていかないといけない。
小学生のころはただただ必死に生きていた。今を今を毎日をガムシャラに。そんな中で私はひとつずっと不安なことがあった。今日寝たら明日の朝は起きれるのかどうか。なぜこんな不安に襲われるのか。理由は3つ。まず病気になった時私は手術が1日でも遅れてたらこの世にはいなかった。次に手術が無事終わっても脳症になりかけ心身が不自由な生活になるところだった。それに加えて私の入院していた病棟では一緒に過ごしてきた患者さんたちがどこかへ行ったまま帰ってこないことがあり小学1年生の私はこの光景を何回も目にしてきた。このことを経験してから私は未来を恐れ今しか見つめられない日々を過ごしていた。だから今できることを全部しようって気持ちを持ち続けて生きてきた。だから1日学校に行っただけでソファーから動けない日も、感染症にかからないようにするために泣きながらインフルエンザの流行っている学校を休んだ日も、入院中憧れだった日直さんをするために準備をしっかりして学校に行った日も、すべてを一生懸命に生きてきた。正直この頃の私は高校生になれるなんて思ってもいなかった。そんな中でも少しづつ乗り越え私は高校生になることができた。それだけですごいって思えることができ明日が少しづつ楽しみになり今も生きている。でも時々明日への不安に押し潰され眠れない夜にが訪れることだってある。具合が悪い日が続いた夜はすごく辛かった、大丈夫かな、本当に生きていけるのかな。たくさんの不安に潰されようになる。そんな不安を拭うため今を生きてるそんな瞬間を撮り始めたのが写真を始めたきっかけだ。
そんな私の弱さの溢れた瞬間を個展にするのは勇気のいることだった。でも今を生きてる。私にとってかけがえのない今を残せ個展にできた。これからも生きる希望になった。
これから先もきっと不安に潰される日が来るだろう。でもそんな時こそ私は写真を撮る。今を生きている瞬間を。そして時々またこの気持ちを出せる機会が来るのを願って。
長くなりましたが木星初個展「私の生きてる証」ご来場いただきありがとうございました。
個展をさせてくださったギャラリーポランカさん
来場してくださった多くの方々
支えてくれた家族やお友達
たくさんの方々に感謝してこれからも頑張ります。ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!