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エピソード大喜利#113 お題:ワールドシリーズで観客が退場!なにをした?

『退場〜〜〜〜!!!!!』
審判の声がドジャースタジアムに響き渡った。
ドジャース対ヤンキースのワールドシリーズ初戦。
西海岸と東海岸を代表するチーム同士の対戦とあってチケットはソールドアウト。
5万を超える観衆が見守る中で息詰まる攻防が行われていた。

ドジャースの注目は何と言っても大谷翔平。
史上初の50本塁打50盗塁を記録し、メジャーの長い歴史に何度目かの名前を刻んだ。
そしてヤンキースの注目はアーロン・ジャッジ。
シーズンの打率、本塁打、打点はすべて大谷超え、メジャーを代表するスーパースターだ。
そんなスーパースター対決に水を差すことになったのは5回裏の出来事。
これからドジャースの攻撃が始まろうとしている時、突如審判がタイムを掛け、スタンドに向かって走り出し、客席の一団に向かって退場を宣告した。

メジャーでも日本のプロ野球でも時折起こる「観客の退場」
ボールをスタンドのファンがキャッチしてしまったり、観客同士のケンカ、または試合の妨げとなる様な迷惑行為をすると退場を宣告され、警備員に球場の外へ連れて行かれることになる。

今回、観客が行った悪行は・・・
「人間競馬」
スタンドの一塁側から三塁側に向けて、上空に長い鉄骨が敷かれていて、その上を人間が渡り切れるかを競うゲームが行われていた。高さはおよそ10m。落ちれば大けが、運が悪いと命を落とすことになる。鉄骨は先に進むほどに、細くなっていて、最初に鉄骨を渡り切った者には一生遊んで暮らせる大金が支払われるという。

なぜ審判が「人間競馬」に気付いたかというと、上空から人間が悲鳴を上げながら落ちてきたからだ。
「退場!退場!!退場!!!」
審判は人間競馬の主催者や参加者ら関係者を全て退場させ、落ち着いたところで試合を再開させた。

試合はドジャースが劇的なサヨナラ勝ちを収めた。


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じゅんざぶろう
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