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勇者たち一行~お城でパーティ編~

お城で開催された王様主催のパーティ。勇者たち一行も声を掛けられ参加した。
宴は昼過ぎから始まり大いに盛り上がった。
各地から美味しい食材や珍しいお酒が届き一流料理人たちは腕を振るった。踊り子たちは華麗に舞い宴を盛り上げ、勇者たち一行も時が経つのも忘れて楽しんだ。

勇者『最高の夜だぜ』
戦士『もっと酒持ってこいよ』
遊び人『よ~し今度はあの子と踊ろうかな~』
その時どんな状況でも冷静さを失わない賢者が、赤ら顔をしながら壁に掛かった柱時計を見て叫んだ。
賢者『おい、終電の時間だぞ』
賢者の声で一気に酔いが冷めた勇者たち一行。
王様への挨拶もそこそこに最寄りの駅へダッシュした。

勇者は大きな兜を頭から外して手に掴み、戦士は背中に背負った斧を左右に揺らし、賢者は魔法の杖をカバンに閉まい、遊び人はブカブカの靴を脱ぎ捨て、改札を飛び越えて、なんとか最終列車に飛び乗った。

ガラガラの車内でドカッと席に座った勇者たち一行。
真っ暗な窓の外を見ながら息を整えていた。
しかし列車に乗れたことで一安心してしまったのか、降りるはずの駅を寝過ごして、終着駅まで行ってしまった。
『お客さん終点ですよ』
駅員に起こされた一行は目を擦りながらノロノロと列車を降りた。
勇者『おい、ここどこだよ』
戦士『光がまったくないぞ』
賢者『とりあえず明るいところに行こう』
遊び人『なんでみんな寝ちゃうんだよ』

今どこにいるのかも分からない勇者たち一行は光りを探して歩き始めた。
田んぼのど真ん中にあった駅から離れると辺りは真っ暗闇に包まれている。
今どこに居て、どこに向かっているのか、そして今何時なのか、分からないことだらけの中、とりあえず足を動かしていた。毒沼の中を歩いているかのように歩く度にダメージを負うパーティ。
その時、勇者たち一行の前にバブルスライムが現れた。

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じゅんざぶろう
ひとり~の小さな手~♬なにもできないけど~♬それでもみんなの手と手を合わせれば♬何かできる♪何かできる♪