映画をレーベルで選ぶ [アンナプルナ・ピクチャーズ編]
こんにちは。
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー』(Booksmart)の公開が始まり、話題になってちょい経ちました。
かなり楽しみに待ってましたが、期待に応えてくれるとっても楽しい映画でした!
今回は、この映画『ブックスマート』についてと、製作した気鋭の映画会社アンナプルナ・ピクチャーズについて書いてみたいと思います。
映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー』
2019年 アメリカ 109分
原題:Booksmart
監督:オリヴィア・ワイルド
出演:ケイトリン・デヴァー、ビーニー・フェルドスタイン、他
もう、とにかく楽しい!
青春を勉強に捧げてきたガリ勉の二人組が、遊んでばかりいたはずのクラスの人気者達が自分と同じ有名大学に進むことに衝撃を受け、最後のパーティで今まで我慢してきた分を取り戻そうと前のめりになりすぎる傑作コメディです。
思いのほか下ネタ満載でした。パンダのネタとか大爆笑です。
そしてなんとPG12(小学生以下は、保護者同伴)。
学園青春コメディとして楽しいのですが、ジェンダーのこともフラットにさらりと描けるところがとても今っぽいなと思いました。
(あんな男女分けないトイレとか本当にあるのか)
主演のビーニー・フェルドスタインはコメディエンヌとして、今後も要チェックです。
オリヴィア・ワイルド監督
監督は、女優として活躍中で今回が監督デビューのオリヴィア・ワイルド。クリント・イーストウッド監督の『リチャード・ジュエル』で女性記者役をやっていた女優さんです。
本人のイメージと違ってまさかの下ネタコメディ笑 しかもちょー面白いっっていうのがすごいです。
そして、今回のパンフレットデザインは大島依提亜さん! 大学ノートのような遊びゴコロあるデザインで、主演の二人のエイミー版とモリー版の2種類があるという凝りようです。
さらにこの作品、女性版の『スーパーバッド 童貞ウォーズ』と言われているんですが、こちらも傑作下ネタ学園コメディなんで『ブックスマート』が好きな方は間違いないのでぜひご覧ください。
しかもこちらの主演のジョナ・ヒルは、モリー役のビーニー・フェルドスタインの実のお兄さんなんです! 兄妹でそれぞれ主演してるのがすごい笑
ジョナ・ヒルは初監督作の『mid90s』が公開中でこちらも傑作。
もうこの兄妹から目が離せません。
アンナプルナ・ピクチャーズ
そして今回は、この『ブックスマート 卒業前夜パーティデビュー』のほか、数々の傑作を連発しているアメリカ気鋭の映画会社アンナプルナ・ピクチャーズについても紹介していきたいと思います。
アンナプルナ・ピクチャーズ ANNAPURNA PICTURES
設立:2011年
所在:アメリカ・ロサンゼルス
2011年設立というまだ新しいのに傑作を連発している新進気鋭のアメリカの映画会社なんですが、その感じがA24と同じ感じです。 A24のライバルであり対抗馬という感じなんじゃないでしょうか。
まだ日本での知名度は圧倒的にA24が高いですが、MGMやプランB、20世紀フォックスなどと次々と契約をしていて、さらに良い作品を送り出しアンナプルナ・ピクチャーズも徐々に知られてくると思います。
製作に携わった主な作品はこんな感じです。
▼主な作品
『欲望のバージニア』 (2012)
『ザ・マスター』 (2012)
『ジャッキー・コーガン』 (2012)
『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)
『スプリング・ブレイカーズ』(2013)
『グランド・マスター』 (2013)
『her/世界でひとつの彼女』 (2013)
『アメリカン・ハッスル』 (2013)
『フォックスキャッチャー』 (2014)
『ジョイ』 (2015)
『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』(2016)
『トッド・ソロンズの子犬物語』(2016)
『ソーセージ・パーティ』 (2016)
『20センチュリー・ウーマン』 (2016)
『マッドタウン』 (2017)
『デトロイト』 (2017)
『ファントム・スレッド』(2017)
『ゴールデン・リバー』 (2018)
『ビール・ストリートの恋人たち』(2018)
『バスターのバラード』 (2018)
『バイス』 (2018)
『スキャンダル』 (2019)
『ハスラーズ』 (2019)
『ワウンズ:呪われたメッセージ』 (2019)
『ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー』(2019)
『ウェアド・ユー・ゴー、バーナーデッド』 (2019)
『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』 (2019)
こうやって見るとかなり大好きな作品が多い!
それにアカデミー賞に絡んでいる作品もかなり多いです。
監督も、ポール・トーマス・アンダーソン、ハーモニー・コリン、ウォン・カーウァイ、スパイク・ジョーンズ、リチャード・リンクレイター、アダム・マッケイ、マイク・ミルズ、コーエン兄弟などなど、映画好きにはたまらない錚々たる顔ぶれの作品を揃えていることが分かります。
バリー・ジェンキンスやオリヴィア・ワイルドなど気鋭の新人監督もいますが、割と過去に活躍した個性的な監督陣の作品が多い。
この辺りの監督が大好きであれば、ぜひアンナプルナ・ピクチャーズをおさえておくと新作を早めにチェックできます。
日本では、ロングライドという配給会社がよく配給しています。
ここも良作をいつも手がけていますので、チェックしておくと良い作品と巡り合いやすくなると思います。
今後のアンナプルナ・ピクチャーズ作品
そして、次に観れる作品は何かというと、こちら
『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』です。
こちらは、傑作ストップモーションアニメ『KUBO/クボ 日本の弦の秘密』を手がけたアニメーション制作スタジオ・ライカとの共同製作です。
今年開催された第92回アカデミー賞の長編アニメーション賞にもノミネートされていた注目作です。
11月13日公開と日程もすでに出ています。
あともうちょっとすれば観ることができます。
最後に
『ブックスマート』はすごく面白かったので、とてもオススメです。
こういう面白い作品をキッカケに、関連作や似たようなつながりで作品を探していくと、自分の好みに合ったものを見つけやすくなったりしますので、そんなキッカケになったらすごいく嬉しいなと思います。
自分でもまとめていて整理されるし楽しいのでまた何かの作品でレーベルくくりで紹介してみたいと思います。
最後までありがとうございます。